激しい戦闘の舞台となった「独立戦争の交差点」
紀元前5千年に、レニ・リネイブ族と呼ばれるネイティブアメリカンがこの地の居住者としての最古の記録。その後、17世紀初頭にオランダ人が植民地を築き上げ、この地を「ニューネザーランド」と名づけた。しかし、間もなく侵攻してきたイギリス軍にオランダは降伏、イギリスが「ニュージャージー」と改名した。
イギリスの支配下になった同州は、ニューヨークの一部として治められた。1738年にニューヨークから分離。独立戦争では、100以上もの戦闘の舞台となり、「独立戦争の交差点」とも称された。そして1787年、同州は合衆国に3番目の州として加盟する。
キャンベルスープ発祥の地エジソンの研究所も
ニューヨークのベッドタウンとして住宅が密集する同州だが、大規模な港湾や石油化学コンビナートも多い。大都市に近い同州は、運河や港湾、鉄道などの整備により、鉄鋼や化学をはじめとする重工業や繊維業などの軽工業が発達。また、農業も盛んで「ガーデン州」とも呼ばれている。豊かな食材をもとに1897年、同州で濃縮スープが初めて作られ、それが後にスープ缶で有名なキャンベル社として成功する。また、フルーツジュースで有名なオーシャンスプレーも同州で創業した。また、発明王、トーマス・エジソンが1887年に同州にエジソン研究所を設立。生涯1093種類もの発明の中で、彼は520の特許をここで生み出した。
メキシコ湾流が年間を通して通過する温暖な気候のアトランティックシティーは、近隣の大都市から日帰りで楽しめるリゾートタウンとして19世紀後半から発展。しかし、1920年代のピークを境に次第にその陰が薄くなっていった。衰退に歯止めをかけるべく、同市が1978年にギャンブルを公認すると、再び娯楽の街として復興し、現在は年間1400万人もの観光客が訪れる一大観光地に成長した。