「若返りの泉」求めてアメリカ本土発見
コロンブスのアメリカ大陸発見に同行していたスペイン人探検家、ホワン・ポンス・デ・レオンが1513年、自分の探検団を引き連れて再度挑戦。プエルトリコに到着した後、伝説の「若返りの泉」を探してさらに北上、フロリダに辿り着いた。フロリダはヨーロッパの開拓団が初めて踏んだアメリカ本土。1565年に創設されたセントオーガスティンは、全米で初めて開拓団が定住した街だ。
その後、1763年から20年間はイギリス領となるが、1822年にアメリカに割譲されるまでスペインに統治されていた。合衆国加入は1845年。
温暖な気候に惹かれ集まる裕福な引退者
沼地や川や湖が網の目のように交錯しているせいで、フロリダ半島の海抜はゼロに近い。上流の水が流れ込んでできたエバーグレーズ大湿地帯は州南端のほぼ全域を占め、その7分の1がエバーグレーズ国立公園に指定されている。ここでは、亜熱帯ジャングルなどの自然や野生動物の生態系が、ほぼ太古のまま保存されている。
1年を通して温暖なフロリダ州のニックネームは、ずばり「サンシャイン・ステート」。全米のバケーションスポットがあるだけでなく、パームビーチなどの高級住宅街には定年後に移住してきた裕福な引退者も多い。
また、1959年のキューバ革命以来、キューバからの亡命や難民が急増。ヒスパニック系の人口比率が、州全体では16.8%なのに対し、マイアミ−デード・カウンティーでは57.8%と半数以上を占めている。マイアミが「北のハバナ」と呼ばれるゆえんだ。
恵まれた気候を生かし、柑橘類の産地としても有名。全米のオレンジジュースの80%はフロリダ州で作られている。その一方、ハリケーンによる被害も多く、1992年に南フロリダを襲ったハリケーン・アンドリューは、100億ドルに及ぶ被害を出した。