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アメリカTVガイド

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカのテレビ番組情報など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Raines

NBC Thu 22:00-23:00(3/15放送開始・/22)
  Fri 21:00-22:00(3/30〜)

 昨夏、番組のさわりを観たが、『Medium』や『Ghost Whisperer』の主人公が、都合良く殺人課の刑事? 「柳の下のどじょう狙いも良い加減にして!」と拒否反応。しかも、主人公がくたびれた中年男の代表みたいなジェフ・ゴールドブラムときた日には…。ところが、今回、数年前に『Boomtown』を生み出したグラハム・ヨーストが語った創作の意図に惹かれ、「一見の価値あり!」とパイロットを入手。食わず嫌いを反省した次第。

 LAPDのマイケル・レインズ刑事(ゴールドブラム)は、作家志望だったが忙しさにかまけて、まだ1行も書いていない。独り言が多く、署内では奇人扱いされているが、実は被害者と対話して殺人事件を解決する「特技」の持ち主である。

 レインズにしか見えない被害者は、成仏できない霊でも幻覚でもなく、作家が登場人物と対話しながら小説を書くのと同様、あくまで想像の産物。手がかりや遺品から構築していく被害者は、犯人を名指す訳ではなく、毎回捜査のパートナー役を務める。

 なぜ、この特技を授かったのかは、理解ある上司や署のカウンセラーを通じて明らかにされていく。第1話は、大金を残して死んだ女子大生サンディー(アレクサ・ダバロス)が目前に現れ、動揺しながらも、犯人を割り出すレインズを描く。

 光と闇のコントラスト、レインズが淡々と綴る自らの胸の内、悩ましい音楽などで、最初のシーンからフィルム・ノワールの独特なスタイルで制作されていることがわかる。ロサンゼルス、ヤシの木、作家のレイモンド・チャンドラーが大好きと言う、トロント出身のヨーストだけあって、ロサンゼルスが見違える程美しく映像化されている。

©2007 NBC Photo: Paul Drinkwater
レインズ刑事(ゴールドブラム・左)とサンディー(ダバロス)