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アメリカTVガイド

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカのテレビ番組情報など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Life on Mars

ABC・ Thu 22:00-23:00(10/9放送開始)

英国の番組から焼き直すのがデビッド・E・ケリー、主演ジェイソン・オマラと聞けば放っておけない。楽しみにしていたが、変更、変更、変更で、プレスツアー時にもパイロットなし、出だしからつまずきっぱなしの新番組。結局、LAが舞台のケリー版パイロットは日の目を見ることなく、「70年代に一世を風靡した刑事モノ風に撮りたかったので、NYに移した」と語るのは、ケリーに代わって制作するジョッシュ・アップルバウムとアンドレ・ネメック。

ニューヨーク市警のサム・タイラー刑事(オマラ)は犯人追跡中に車に跳ねられ、「火星のような」見知らぬ世界で目が覚める。ベトナム戦争、ウォーターゲート事件、ウーマンリブ、公民権運動などから察して、1973年にタイムスリップしたらしいが、2008年に戻る術がわからない。汚職や男尊女卑、勘と力づくで事件を解決する捜査方法に逆らいながらも、次第になじんで行くタイラー刑事を描く。

英国では、タイムスリップを昏睡状態で見た夢だったと16話を締めくくったが、本作は「第2話でサムが13の可能性を書き出して、摩訶不思議な現象を説明しようとする」と述べたアップルバウム。オマラのみを残して、配役を総入れ替えしたのは「ニューヨークの雰囲気を醸し出せる役者が欲しかったから」とネメックは弁明したが、オマラはアイルランド出身!?

DNAも「politically correct」概念も不在の70年代だが、「人気のない大統領の下で、戦争の泥沼から抜け出そうと必死にもがいていたし、ガソリン値上げなど、混乱と動揺の時代という意味では今と同じ」とアップルバウムが指摘。歴史は繰り返すと言うから、泥沼から抜け出すヒントがあるのか? ノスタルジーだけで終わってしまうのか?

Photo: © ABC, Inc./Kurt Iswarienkio