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アメリカTVガイド

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカのテレビ番組情報など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

『Cupid』

ABC Tue 22:00-23:00(3/31放送開始)

立身出世を目指して世界中から人が集まるNYに、キューピッドが舞い降りた!? 100組のカップルをまとめなければ、オリュンポス山に戻れないと主張するキューピッド。俗名をトレヴァー・ピアース(ボビー・カナヴァーレ)と名乗る青年を精神鑑定し、行動を監視する羽目になったのは、恋愛専門の心理学者クレア・マクレー博士(サラ・ポールソン)。

恋に落ちるお膳立てが使命のキューピッドと、ひと目惚れを否定する慎重派の博士は真っ向から対立する。トレヴァーは誇大妄想狂? それとも、世知辛い大都会に舞い降りた恋愛の神様? そして、この出逢いでマクレー博士はどう変わる? 何か聞いたことがある? 10年前、同局で葬られた作品のリメイクなのだ。

オリジナルを観たことがないと言うカナヴァーレは、「狂人か神か? この無限の可能性が気に入って引き受けた」とパネルインタビューで語った。さらに追求されると、「どちらかを選んで演じていますが、種明かしはしません」と、秘密厳守。創作者ロブ・トーマスは「狂人」派で、スタッフライターは「神」派に偏りがち。観れば観るほど、謎が深まるのが面白い。

一旦打ち切られた作品のリメイクについて、トーマスは「30代の独身者がターゲットなのに、土曜の夜10時につっこまれて。ルンルンで書いていただけに、打ち切りは悔しかった」と笑う。ABCから伝説を基にしたロマコメが欲しいと言われて、数本提示したが、白羽の矢が立ったのが本作。「この10年でABCは変わったし、ロマコメが育つ土壌もあります。時間帯さえ良ければ、再挑戦できる! したい! と思いました」と嬉々として語った。返り咲きなるか?

私事で恐縮だが、実はこの番組には曰く因縁がある。15話で打ち切りとなったオリジナルは、元夫が欠かさず観ていた。面白かったが、のめり込むほどでは…と思っていた。当時、私は評論家ではなかったので深く分析しなかったが、トーマスが「元々、映画『Jerry Maguire(邦題:ザ・エージェント)』風の、男性視聴者向け、甘さ控えめのロマコメを目指していた」と、10年来の謎を解いてくれた。な・る・ほ・ど!


1月のパネルインタビューの模様。
左からカナヴァーレ、トーマス、ポールソン