遊ぶ
Leisure

アメリカTVガイド

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカのテレビ番組情報など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

『The Unusuals』

ABC Wed  22:00-23:00(4/8放送開始)

パイロット版が未完成なので、ネット上で6×9センチのぶれた映像を2幕観たら、吐き気が…。それでも推薦するのは、『Rescue Me』の創作者、ピーター・トーラン(2006年8月1日号にインタビュー掲載)がコンサルタントをしているから。

NYのローワー・イーストサイドが管轄のケイシー・シュレーガー刑事(アンバー・タンブリン)は、風俗犯罪取締班から殺人課に転属となる。しょっぱなから、ジェイソン・ウォルシュ刑事(ジェレミー・レナー)の元相棒の死を捜査する羽目になり、同課のワケありデカたちの秘密が次々と明らかになる。もっとも、ケイシー自身も秘密を抱えているから、文句は言えないのだが…。

珍事件にも引けを取らない奇人変人集団が、ブラック・ユーモアで緊張や恐怖を吹き飛ばしながら、連日遭遇する狂気の沙汰を描く。『M*A*S*H』(1972〜83年)が陸軍病院を舞台にした反戦コメディーなら、本作はNY市警察殺人課のハチャメチャ事件(=Unusual Cases)を扱うドラメディーだ。

創作者ノア・ハウリーは作家だったが、「登場人物と長く付き合えるからテレビが好き!」とテレビ界に転職した。「連続ドラマほどでなくても、時間と気持ちを投資して観てほしい」と言うからには、人間ドラマが期待できるし、目を背けたくなる映像や陰湿な事件は扱わないと宣言している。「事件解決ではなく、扱う事件が登場人物をどう変えて行くかがテーマ」と語っている。

『Joan of Arcadia』で神に翻弄される高校生を演じたタンブリンは、映画『The Sisterhood of Traveling Pants』等、常にユニークな作品に出る若手。初めての刑事役について、「手錠をかけるのがこんなに難しいなんて! 片手にかけて被疑者へ“ミランダ警告”をしていたら、涙が出て止まらなくなっちゃった!」と苦い体験を語る。刑事はつらいよ! タンブリンがこの挑戦をいかにこなしていくのか楽しみだ。

タンブリン(左)とレナー