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現地情報誌「ライトハウス」が人気コラム「アメリカ人と共に働く技術」をはじめ、起業・独立、マーケティングに関する情報など、アメリカでのビジネスに役立つ情報をご紹介。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

207)正しい姿勢とイメージング・パワー

マーケティング講座

こんにちは!阪本啓一です。
イメージしましょう!


姿勢が良くなれば

Sachiさんこと木幡さち子さん(www.sachiway.com)は空手の世界チャンピオン(USオープンほか)に3回も輝いたトップアスリートです。現在、独自に開発したエクササイズ「パワーモーション」の浸透を通じ、ビジネスパーソンたちのサクセスをサポートする仕事をされています。

「エクササイズでサクセスをサポートする?それって一体どういうこと?」という読者の疑問が聞こえてきそうなので、解説しましょう。パワーモーションは「たった2分で」「スーツを着たままでも」できる簡便なエクササイズです。この「インスタント」なところがブランドのとんがりと言えます。忙しいビジネスパーソンたちは、やればいいとわかっていながらなかなかエクササイズに時間を取ることが難しいのが現状です。その点、パワーモーションはスキマ時間を使って、簡単にできるから習慣にしやすい。そして、目に見える成果がはっきり出る。ズバリ、姿勢が良くなるのです。猫背の人は、治ってしまうのです。

これには科学的裏付けがちゃんとあって、深層筋(インナーマッスル)を鍛えるから。人間の筋肉には表層筋(アウターマッスル)と深層筋があります。深層筋は骨に直接付いている筋肉で、表層筋が止まっていても、常に動いています。武道でも深層筋を鍛えることができますが、厳しい練習が必要です。ところがパワーモーションはインスタントに同じ成果が得られてしまうのです。正しい骨格を維持して、正しい姿勢を保てるようになる。姿勢が正しくなると、いわゆる「胸襟が開いた」状態になり、気持ちもオープンになります。また、良い姿勢だとどんな服を着てもキマる。さらにプレゼンテーションも自信を持ってできるようになるし、何より声がよく通るようになる…いいことづくめです。

ある繁盛しているレストランを取材した時、そこのオーナーがスタッフ全員に律していることはただ一つ、「姿勢を良くする」だったことがあります。姿勢を良くするだけでスタッフ間の情報伝達は良くなり、お客様へのサーブの品質も良くなったと言います。「繁盛の秘訣は、姿勢です」とオーナーは目配せしながら明かしてくれました。




疑いがなくなるまで

もう一つ、Sachiさんと話していて勉強になったのは「イメージの力」です。世界チャンピオンを競うくらいの選手なら、肉体的スキル(技や力)はほぼ互角といいます。最後の最後、勝敗を決するのは何かという私の質問に、彼女は「イメージする力」と答えました。

試合前は、とにかく徹底的にイメージトレーニングをするそうです。「敵がああ来たら、こう返す」「こう来たら、こうする」…試合会場全体の雰囲気も含め、「最後に自分が勝っている」イメージを何千回も繰り返すと言います。「勝たない方がおかしい。No doubt (疑いなし!)」になるまで。75%がイメージトレーニング、25%が肉体トレーニングの力だそうです。2位に甘んじた試合の時は、「驕り」がつい顔を出して、十分なイメージトレーニングができなかったことが理由と言います。Sachiさんは決して大きな体格に恵まれていません。むしろ日本人でも小柄な方です。世界大会に出るくらいの選手はきっとみんなはるかに大きかったはずです。それでも世界チャンピオンになれたのは、ひとえにSachiさんのイメージング・パワーが優れていたからでしょう。 


ビジネスでも

話を聞きながら、ビジネスの現場でもイメージング・パワーは大事だなあ、と思いました。かつて大型書店開店準備プロジェクトに関わった時、メンバー全員で開店日にお客様が大勢店に押し寄せるイメージを共有したことがあります。当日朝、イメージングしていた通りの行列ができていました。ブランド創り、店の繁盛など、イメージングの力を活用しない手はありません。ぜひ、みなさんも「繁盛しない方がおかしい」と思えるまでしっかりイメージしましょう!


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(2013年3月1日号掲載)