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ライトハウス編集部
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212)直観を企画に活かそう

マーケティング講座

こんにちは!阪本啓一です。
売れる企画術とは?


直感と直観

「チョッカン」というと2つあります。直感と直観。

●直感…五感で感じるもの。(例)ハーレーダビッドソンのファンは、駐車中のハーレーを左後方から見た時の「寝姿」にセクシーさを感じる。マイルス・デイヴィスの挑戦的な音が腹にズンズン刺さる。Appleファンは新品が届いて、梱包を開封した時の「Mac特有の匂い」にしびれる。店の前を通りがかって、「いい匂い」がするからちょっと入ってみようか、という感じ。

●直観…「降ってくる」アイデア。(例)田辺聖子さんは小説を書き始めるのを、「神サンがモヤモヤと下りてきはった時」とされています。

今回は、この「直観」を企画に活かそうよ、というお話をしたいと思います。


直観を企画に活かすメリット

,箸鵑ったコンテンツを生むため

企画と言えば、「企画を練る」という表現があるように、しっかり考え、メンバーみんなの知恵を結集して品質を高めるイメージがあります。企画会議があるようにどちらかというと左脳的活動に分類されています。しかし、会議で議論を重ねれば重ねるほど、その企画は「角の取れた」「既視感ある」ものになってしまうマイナス面があります。どこにもないとんがったコンテンツにするためには、議論をしないほうがいいのです。

△笋辰討澆覆韻譴弌△錣らないから

言ってしまえばミもフタもない話ですが、どんな企画でも、やってみなければわかりません。「こんなの、売れるの?」という商品が大方の予想に反してブレイクしたり、かと思えば自信満々で世に出したものの、売れ行きはサッパリということもあります。


直観の事例

かく言う私も、直観に大いに助けられています。出版デビュー作『パーミションマーケティング』(Seth Godin著)ですが、原作本表紙をニューヨークの書店で見た瞬間、「何が何でもこの本を自分で翻訳し、日本人に紹介しなければならない」と思いました。

経営者向けビジネススクールMAIDO-internationalも、ある朝、ふとひらめいたのでした。理由は不明です。すべては書き切れませんが、ほかにも色々あります。

著名人の事例では、ポール・マッカートニーが起きたとき、頭の中で流れているメロディーをあわてて書きとめ、適当な歌詞「スクランブルエッグ…」をつけて歌って覚えたのが「Yesterday」。発明王エジソンはアイデアに詰まると、両手にボールを持ち、「思索の椅子」に座ってうたた寝をしました。真剣に眠ってしまうとボールが落ち、その音で目覚めます。眠りに落ちる寸前に、「おいしいアイデア」が降ってくるのだそうです。


直観の磨き方

●散歩する

詩人ワーズワース、宮沢賢治など、散歩を愛した偉人は少なくありません。敢えてゆっくり歩く。どこかに行く「手段として」ではなく、歩くことそのものを目的に、ゆったり歩いてみましょう。

●自然に触れる

私は煮詰まったら海を見に行きます。海風に吹かれていると、次々アイデアがやってきます。庭仕事をするのもいいでしょう。山歩きも素敵です。大事なことは「これが何になるのだ?」と、「効果を求めて」自然と触れ合うのではなく、自然と触れ合うことそのものを目的とし、ゆったり過ごすことです。

●スケジュールに余裕を持つ

あなたの手帳、真っ黒ではないですか?真面目な人ほど、予定をどっさり詰め込みがちになります。一つ終わったら、はい次、次、と。これでは直観が入り込むスキがありません。白い部分が大いにある手帳(スケジュール)こそが、あなたの創造性を高めるのです。

●自分が楽しいことをする

「ねばならない(MUST)からやること」と、「やって楽しいからやること」のバランスはどっちが多いですか?あなたの心が喜ぶことを優先するようにしましょう。その方が、きっと良い結果をもたらしてくれますよ。

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