アメリカで起業独立する
独立・起業マニュアル
(7)体験談:「アンジェラック」オーナー・中村猛さん
器が大きくチャンスも多い
人の2倍3倍働く覚悟で
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実家が花屋で、花の勉強のために渡米した時、日本人経営の花屋から「居抜きで買わないか」と持ちかけられたのがきっかけです。日本で開業することも考えましたが、当時はバブル全盛期で、どこも億単位の資本が必要だったため、ロサンゼルスで開業を決意しました。花屋はロケーションが命です。それで、結局そこではなく、メルローズにある店を居抜きで買いました。エスクローを通す必要はありましたが、ロサンゼルス市のビジネスライセンスや、卸しで仕入れするためのSeller's Permitは、前オーナーと一緒に行って自分で取りました。個人経営なので、手続きは大変ではありませんでしたが、ビザの問題をクリアするのに弁護士が必要でした。結果的に、実家の花屋の支店という形で解決しました。
オープンして1番苦労したのは英語です。自分では十分通じると思っていたのに、電話でのオーダーなどは大変でした。でも英語は下手でも、いいものを作ると信頼してくれれば、アメリカでは買ってくれます。顧客には大手プロダクションもありましたが、日本ではコネやつながりが重要で、例えば日本語のそれほどできない人が、どんなにすごい商品を作ったとしても、日本の大手が買ってくれるかどうかは疑問です。その後、アメリカでは注文がメインであることがわかり、注文販売に切り替えました。
またこの9月には、ブライダルサロンをロミータ市にオープンしました。今までもウエディングに花を提供することが多く、チャペルやレセプションの問い合わせも多かったので、ノウハウはありますし、リスクも少ない、いわば連結ビジネスです。ブライダルサロン用のビジネスライセンスは取得しましたが、特に必要としたのはそれだけで、店舗の工事に関しても、ロミータ市は、規定の範囲内であれば、特に許可も必要としません。独自のミニチャペルも作りましたが、壁なども自分たちで塗って内装を整えました。ブライダルサロンでは、セレモニーからレセプションまでトータルでコーディネートし、挙式は24時間可能。さらにインターネットカメラを入れて、列席できない家族や友人にも実況中継できるようにしています。
注文販売だけに切り替えたり、花屋がブライダルサロンを手掛けたりするのも、日本ではしきたりにとらわれがちで、アクションを起こすまでが大変です。また失敗でもしたら「ほら、見たことか」と言われかねませんが、「Nice try!」と言ってくれるのがアメリカで、フィードバックも多く、当たり前のことをまじめになっているだけで評価してくれます。基礎や努力は当然必要ですが、アメリカでは才能とやる気があれば、一からでもやっていけます。人の2倍、3倍働いて、ということは、同時に2つ、3つのことを同時進行することも必要で、無理をしても急な要望に対応すると差も出てきます。後発ビジネスの場合は、金額やサービスは努力しないと無理ですし、その覚悟は必要だと思います。でもアイデアを活かせる土壌があり、器が大きく、チャンスも多いのがアメリカだと思います。
「アンジェラック」オープンからの変遷
■1990年 メルローズに生花店「ラ・ジベル」オープン
■1997年 トーランスに移り「アンジェラック」をオープンし、
注文販売専門にフローラルスクールも同時に開設
■2006年9月 ロミータ市にブライダルサロン「アンジェラック・ブライダル」オープン
Angeluck
☎310-539-3838
☎1-800-694-1987(フリーダイヤル)
www.angeluck.com
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