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職業(シゴト)カタログ

多様な職種、それぞれの概要や仕事内容をまとめた「職業(シゴト)カタログ」。アメリカで働く日本人・日系人、100名以上の皆さんへのインタビュー集「アメリカで働く」と合わせてご覧ください!

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Musical Instrument Repairs and Tuners

楽器修繕師/調律師

*すべて連邦労働省調べ

■仕事の内容

 ピアノ調律師と修繕師は必要な技術や、道具が良く似ている。従って、ほとんどの調律師が簡単な修理であれば可能。鍵盤には1音1音定められた音律が与えられており、それを整えるために弦をゆるめたり、きつくしたりして調律を行う。ピアノは動かすことが困難なため、訪問して調律を行う場合がほとんど。調律のスペシャリストになると、古いピアノの復元作業ができる。これは非常に複雑な作業で、1度に1200以上の部品を交換する場合もある。適切なメンテナンスで復元されたピアノは100年以上保つと言われている。


■トレーニング

 高校卒業後、楽器の修繕技術を積まなければならない。通常、ピアノ調律師になるには学士号以上の取得が必要と言われているが、音楽のバックグラウンドを重要視する場合も多い。楽器を修繕するには、自身がその楽器を演奏する基本的な能力が必要。楽器修繕のコースは、限られた専門学校、大学に存在する。
 ピアノ調律師を希望する人には通信講座が一般的。このプログラムを修了後、経験者と共に実習を重ねることになる。調律師、修繕師にはピッチや高さをとらえる良い耳と手先の器用さが求められる。


■雇用状態

 2005年5月における全米の調律師の数は4830人で、カリフォルニア州では350人。雇用数は少しずつ増加している一方で、予算の関係で音楽のクラス(特に弦楽器)をなくしている学校もあり、修繕の必要性が減少する厳しい見通しとなっている。


■収入

 2005年5月における全米の調律師の平均年収は3万1880ドル。中間層50%の平均年収は2万8560ドルで、下層10%が1万6790ドル以下、トップ10%が5万1180ドル以上。平均時給は15ドル33セント、カリフォルニア州の平均年収は3万6210ドル。



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