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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Lucky Number Slevin

すべての犯罪は
起こるべくして起きている?

ジャンル:スリラー

オススメ度:☆☆☆

Rating:R
○出演| ジョシュ・ハーネット、ルーシー・リュー、ブルース・ウィリス、他
○監督| ポール・マクギガン

©2006 The Weinstein Company

(2006年4月16日号掲載)

ジャンル: 舞台はニューヨーク。都市内で最も権力がある犯罪組織のトップ、ザ・ボス(モーガン・フリーマン)とザ・ラビ(ベン・キングスレー)はお互いをライバル視し、激しい対立状態にある。そんな2人の対立の渦中に巻き込まれる羽目になる1人の男・スレヴィン(ハーネット)。ある日、突然現れたボディーガードに手荒く連れ去られたと思えば、ザ・ボスとザ・ラビの部屋に別々に通され、お互いの敵を殺すように指示される。身に覚えのない大量の借金を盾に、強制的&暴力的に押し付けられた暗殺命令。反抗の余地はまったくない。
 
 仕方なく暗殺計画に取り掛かるスレヴィンだが、にわかに周りも騒がしくなってくる。彼の行動を常に監視し、事あるごとに姿を現しては絡んでくるブリコウスキ刑事(スタンリー・トゥッチ)と悪名高い暗殺者のグッドキャット(ウィリス)。マンションの向かい部屋に住み、スレヴィンと恋に落ちるリンジー(リュー)。一体、彼らは何者なのか? そんな中、スレヴィンは自分自身の巧妙な計画を実行し始める。

ひねりの効いた物語を彩る、豪華でユニークな俳優陣
 
 登場人物が少ない割に、その顔ぶれは、とっても豪華&ユニーク。本作の中で、1番ミステリアスな存在であるグッドキャットを演じるウィリスは、タランティーノ監督の『パルプフィクション』にも当てはまるように「オムニバス形式作品の脇役」にぴったり。いい人なのか悪者なのか、真剣なのかギャグなのか、よくわからないキャラクター作りがとても上手なのです。
 
 冷酷なボスを演じるフリーマンは『ミリオン・ダラー・ベイビー』で2005 年アカデミー最優秀助演男優賞を受賞した実力派。主役であろうが脇役であろうが、彼が出ている作品は、それだけで特別な味を持ちます。
 
 すべての鍵を握る主役のスレヴィンを演ずるハーネットは、ソフィア・コッポラ監督の『バージン・スーサイズ』のプレイボーイ学生役や『パールハーバー』の兵士役など、その透き通るような顔立ちそのままの2枚目役が多いものの、『シン・シティー』や本作で見せてくれる汚れ役の方が、私は好きです。『チャーリーズ・エンジェル』『キル・ビルvol.1』などでアジア系女優として一躍ハリウッドのトップスターとなったリューは、好奇心に溢れる切れ者のヒロインをチャーミングに演じています。ハーネットとリューのコンビも、なかなかお似合い♪
 
 ストーリー展開は、まさに「ひねり」の連続です。前半は、オムニバス形式のようにくるくる変わるシーンと、思わせぶりながらまったくつながりが読めない台詞やアクションばかりだけれど、そこは辛抱。最後に「なるほど!」と思わせるオチが待っているので、鑑賞中はすべての細かい点に注意を払うことをおすすめします。『LAコンフィデンシャル』や『ユージュアル・サスペクツ』などのサスペンス&スリラーが好きな方なら、きっと楽しめるのでは?