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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

The Break-Up

カップルの数だけ涙ありケンカの数だけ笑いあり

ジャンル:コメディー

オススメ度:★★★★

Rating: PG-13
○出演 | ヴィンス・ヴォーン、ジェニファー・アニストン、ジョン・ファブロー、他
○監督 | ペイトン・リード

©2006 Universal Pictures

(2006年6月16日号掲載)

ジャンル: 絵画商であるブルック(アニストン)とシカゴの名物バスガイドであるゲイリー(ヴォーン)。仕事をしながら、料理、洗濯、掃除、彼氏のケアと、すべてを切り盛りするブルックの存在を「当たり前」と思い、何の感謝のキモチも持たない(ようにしか見えない)ゲイリーに対し、ある日、積もり積もったブルックの不満が爆発する。大ゲンカで傷つけ合い、別れる寸前の2人にとって、最後の決断を鈍らせているのは、共同で購入したコンドミニアムの存在。オフィシャルにはカップル解散をしたものの、仕方なく他人行儀なルームメイト生活を始める2人だが、元彼と元彼女がひとつ屋根の下で暮らすのは、やっぱり無理があり、やがて本質的なリレーションシップの問題に気づいていく。
 
 去年から、ひっきりなしにゴシップ誌を騒がせ続けてきた、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、アニストンの三角関係。そして、アニストンとの恋愛が発覚したヴォーン。セレブの恋模様に興味がある人もない人も、スーパーのレジに並んでいる時に、ついつい立ち読みをしてしまった経験はあるでしょう。奇しくも、ブラピとジョリーの間にシロー・ヌーベル・ジョリー・ピットちゃんが誕生した1 週間後に公開となった本作。ここでセレブの恋愛トークをするつもりはまったくないし、ジョリーも好きな私ではあるけれど、アニストンのことを思うと、居てもたってもいられないキモチになっていたものでした。「ずっと泣きたいのに泣けなかったんだろうな」とか、「あんなに魅力的な笑顔を持っているのに、惨めな顔ばかり雑誌やテレビに映し出されてきたんだなぁ」とか、そんなことを思うと、友達でも知り合いでもないのに、何だかジーンとしてしまうのです。

話題の2人が演じるカップル 何だかリアルで妙に納得

 「この映画で私はまったく『演じる』必要がなかったの。自分の私生活に起きたことや感じたことを、そのまま映し出しているようなものだから」と語るアニストンと、反対に「素顔の自分が何を思い感じているかを、人に披露するつもりはない。仕事とプライベートを切り離して、『ヴィンス・ヴォーン』というアイデンティティーを保っているんだ」と話すヴォーン。この役を別のカップルが演じていたら、ありきたりのケンカや意地の張り合いのシーンを見て、「はいはい」と思ってしまうかもしれないけれど、ファンやパパラッチ、ミーハーで噂好きな国民に、演技を通して「物申している」ような今の2人だからこそ、何だか真実味があって、人間味があって好きでした。

 映画の中ではアニストンをいっぱい泣かせたヴォーンだけど、きっと私生活ではがっちり支えてくれているのよね、と勝手に想像し、時折飛び出すアニストンの笑顔にほころんでいた100 分間。どこのカップルも似たようなものなんだ、と妙に納得できる時間でもあったりして。