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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Superman Returns

世代も国境も飛び越える
世界のヒーロー、スーパーマン!

ジャンル:SF

オススメ度:★★★★

Rating:PG-13
○出演|ブランドン・ルース、ケイト・ボスワース、
ジェームズ・マースデン、他
○監督|ブライアン・シンガー

©2006 Warner Bros.

(2006年7月16日号掲載)

ジャンル: スーパーマン。世界中でファーストフード店のキャンペーンキャラになり、おもちゃ屋や書店は赤と青のマント&マスクで埋まり、「梅干食べてスッパマン」なんてギャグが色あせることなく囁かれる(日本のみ)…。次から次へと生み出されるキャラクターの中で、こんな風に世代も国境も越えて愛されるヒーローは多くないでしょう。数奇な運命と使命を背負って生まれたヒーローに、人間の美しさを象徴するような強く優しいヒロイン、そして権力に貪欲な悪者が織り成す物語。世界中の人々の心をつなぐのは、いつの時代も単純なメッセージだったりするのです。

 カンザス州の農家で養子として育てられたクラーク・ケント(ルース)は、特殊な科学的能力を持つ自分=スーパーマンのルーツを探す旅に出ていた。彼のいない都会では犯罪が横行し、スーパーマンの秘密を握っているレックス(ケビン・スペイシー)の破壊的陰謀が危ぶまれている。一方、スーパーマンの恋人であり、デイリー・プラネット誌の売れっ子リポーターのロイス(ボスワース)は、編集者の甥(マースデン)と婚約し、1人息子を育てる傍ら、5年も消息不明のスーパーマンを記憶から消し去るべく、『地球がスーパーマンを必要としない理由』と題したエッセイでピューリッツァー賞を受賞。そんな中、大都市へ戻ってきたクラークは、欠点は多くとも愛すべき人間たちが暮らす地もまた、彼にとっての故郷なのだと気づく。レックスの脅威が忍び寄る中、今こそ、世界中がスーパーマンを必要としていた。

多くの大物俳優を押しのけた
大抜擢のヒーローは好感度○


 元祖スーパーマンとして愛されたクリストファー・リーブが落馬事故を境に全身不随となり、この世を去った後、本作の主役にはアシュトン・カッチャーやジュード・ロウ、ジョシュ・ハーネット、ポール・ウォーカーなど数多くの俳優たちが候補として囁かれてきました。そんな中、抜擢されたのは無名に近いルース。結果、リーブの面影をたたえながらも、フレッシュで好感度あるチャーミングな個性は、ファンが納得する絶妙なキャスティングだったのでは?

 ヒーローを輝かせる憎まれ役には、悪役大名のスペイシー。細かいジョークや憎らしい行動で、映画館を笑いに包む実力はさすが。そして、世界的スターのヒロイン役を射止めたのは、ナチュラルな言動が人気のボスワース。ビジュアル的にも演技力的にも申し分なく、ルースとの相性もぴったりです。キルスティン・ダンストが『スパイダーマン』のヒロインを演じてから、次々と主役級の役をゲットしたように、ボスワースの今後の活躍にも期待できそう。

 弾道ミサイルが飛び交う物騒なこの頃、広い空に向けて快活に飛び立ち、危機一髪で人々を救いまくるスーパーマンを見ているだけで、爽やかな気分に。この夏、冷えた映画館でポップコーンを頬張りながら楽しんでほしい1本です。