今週のオススメシネマ
シネマドンナ
【バックナンバー】
まるで小説を読むように、
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ああ、なんて「村上春樹」なんでしょう。人間の神経のほんの些細な部分をくすぐるような、そんな彼の描写に坂本龍一さんが音楽を添えるものだから、それは、それは「村上春樹な」映画になるのです。
トニー滝谷(イッセー尾形)は、外国じみた本名がゆえに、子供の頃からおかしな目で見られ、引きこもりがちな生活を続ける。そんな孤独な彼に初めて感情をもたらすのが英子(宮沢りえ)。何もかも完璧で美しい英子だが、ただひとつの問題は服を買い過ぎること…。どこか滑稽な設定なのに、全体的に切な過ぎて笑えない。トニーの「幸せな日々を送れば送るほど、また孤独に戻る日が来ることが怖くてたまらなくなる」という台詞は身にしみますね。体中の感覚を動員して、人間の心の襞を感じるひとときを。 【 文:Yuki Machida】 |
【文:Yuki Machida】
ああ、なんて「村上春樹」なんでしょう。人間の神経のほんの些細な部分をくすぐるような、そんな彼の描写に坂本龍一さんが音楽を添えるものだから、それは、それは「村上春樹な」映画になるのです。


