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今週のオススメシネマ

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Valiant

体はスモールでも魂はビッグ!な
伝書鳩のオハナシ

ジャンル:アニメ

オススメ度:☆☆☆

Rating:G
○出演:ユアン・マクレガー、ジム・ブロードベント、ジョン・クリース、他
○監督:ゲイリー・チャップマン

©2005 Walt Disney Pictures

(2005年9月16日号掲載)

ジャンル: 1944年、米英連合軍がドイツ占領下の北フランス・ノルマンディー上陸を決めたきっかけが、伝書鳩のメッセージによるものだって知っていました? …と、それが真相かどうかはさておき、本作は、そんな伝書鳩の奮闘をコミカルに描いたCGアニメです。

 舞台は第2次世界大戦中のロンドン。ヴァリアント(マクレガー)は、イギリス空軍伝書鳩サービスの一員として活躍する日を夢見る小さな鳩。お風呂に入らず、その悪臭で周りを翻弄する相棒のバグジー(リッキー・ジェルヴェ)らと共に激しいトレーニングに励む。小さな身体に大きな野望と魂を秘めて、ドイツ軍のフォン・タロン将軍(ティム・カリー)率いる鷹軍隊の陣地に果敢に入り込むヴァリアント。「I can do it!」。彼らの襲撃をかわし切ったヴァリアントは、ついにイギリス海峡で待機する連合軍に重要なメッセージを運び、勝利をもたらすことに…。

 そんな物語の指揮を執るのは、『シュレック』のプロデューサーで、監督はこれがデビュー作となるゲイリー・チャップマンです。ヴァリアントの声を演ずるのは、『スターウォーズ』のオビワン、最近では『アイランド』が記憶に新しいユアン・マクレガー。声優としても大活躍で、今春に上映されたCGアニメ『ロボッツ』では若い天才ロボットの声も担当。幅広い表現力で、これからもいろんなアニメで引っ張りだこになりそう。

 大戦中、イギリス軍がフランス軍など連合軍と伝書鳩を通して交信を図っていたことは有名な話。この戦争で勝利に貢献した動物たちに「アニマルメダル」が贈呈されたのだけれど、犬と馬にそれぞれ数個ずつ、残りはすべて鳩へ贈られたそう。でもそんな伝書鳩が「何百万という人の命を救った」というテロップには、その分「相手側に何百万人の被害をもたらしたのでは?」と冷静に思ってしまったりもした私。せっかく小さな身体に大志を抱く、健気でパワフルなお話なのに、その野望を達成した先が戦争か・・・と思うとちょっとスッキリしなかったりしてね。

 でも、ヴァリアントの「小さくたって夢は大きく!」というメッセージは、お子様たちにも十分伝わるものですよ。一生懸命、パタパタと羽を動かしながら空を飛ぶヴァリアントを見ていたら、自分も空を飛んでいる気になりました。

 せっかくなので、ここでちょっと映画館のお話。本作を始め、ディズニーが配給する多くの映画がプレミア上映されるのが、ハリウッドにある「エル・キャピタンシアター」。上映前にはパイプオルガンの演奏があったり、時にはドナルド・ダックなどの「セレブ」キャラクターが登場して『イッツ・ア・スモールワールド』を歌ってくれたりして、まるでディズニーランドに迷い込んだ気分になるの。お子様連れのご家族にはおすすめします。

 小さくても夢は大きくね!