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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Curse of the Golden Flower

金と翡翠に覆われた堕落と衰退のパレス

ジャンル:ドラマ

オススメ度:★★★

Rating : R
◎出演|チョウ・ユンファ、コン・リー、リュウ・イエ、他
◎監督|チャン・イーモウ

©2006 Sony Pictures Classics

(2007年12月16日号掲載)

ジャンル: 舞台は10世紀の中国・後唐の時代。菊の節句である重陽祭の前夜に、皇居の食卓についた皇帝(ユンファ)と皇后(リー)、皇帝と前妻との間に生まれた長男のウェン(イエ)と、次男のジェイ(ジェイ・チョウ)、3男のユー(シン・シュンジエ)の間には、それぞれの思惑と緊張が渦巻いていた。

 皇帝が処方した薬を飲めば飲むほど、病が悪化する皇后。何かに怯え、城を抜け出そうとする皇太子・ウェン。母への愛情と父への忠誠の間で苦悩するジェイ。家族を覆う暗い闇に気づき始める幼いユー。誰と誰が結びつき、誰と誰が憎しみ合っているのか。重陽祭の夜に、その真実が明らかになる。

 これほど、観ていて体力を消耗した映画は久しぶり。2時間の上映中、めくるめく陰謀と秘密の種明かし、ニアミスの攻防戦が、ものすごいリズムで展開され、お腹の辺りがずーっと緊張しっぱなし。「報復の意味」を問いかける結末では、納得のいかない米国ジャーナリストと真っ向対立する始末(笑)。

 目が覚めるような色鮮やかなセットに、重厚かつきらびやかな衣装、CGばかりに頼らない人海戦術の勝利とも言うべき壮大な戦闘シーンなど、中国映画のパワーを久々に見せつけられた気がします。現実離れしたシーンもありますが、それは中国の文化遺産とも言えるイーモウ監督のロマンと、アジアを代表する世界的スターであるユンファ&リーの迫力ある演技で相殺。人間の美醜を描いたスケールの大きな1本です。