遊ぶ
Leisure

今週のオススメシネマ

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Wild Hogs

往年のオジサマ俳優たちが
イージーライダーに大変身?

ジャンル:コメディー

オススメ度:★★★

Rating : PG-13
◎主演 | ジョン・トラボルタ、ティム・アレン
    マーティン・ローレンス、他
◎監督 | ウォルト・ベッカー

©2007 Touchstone Pictures

(2007年3月16日号掲載)

ジャンル: 『Pulp Fiction』でユマ・サーマンと超クールなダンスを見せたトラボルタにシビれ、『Magnolia』でカエルの雨に降られる間の抜けたウィリアム・H・ハーシーに心を痛めた皆さん。ホリデーシーズン定番の『The Santa Clause』シリーズでお茶目なサンタに扮するアレンにお腹をよじらせ、『Big Momma's House』シリーズで巨大な南部の女性に変装して、人間関係のトラブルを解決するローレンスに微笑んだ皆さん。彼らは「旬を過ぎたコメディースター」ではありません。

 ジョン・トラボルタにウィリアム・H・マーシー、ティム・アレンにマーティン・ローレンス。4人の過去の出演作を合わせると、何と総計160本以上。彼らが得意とするコメディーというジャンルが故に、決してオスカーなどの賞レース常連組ではありませんが、家族みんなで楽しめる時間とハリウッド映画界の興行収入に貢献してきた、その功績は大いに称えられるものでしょう。だから、「たまには、プレッシャーから解き放たれて、遊んじゃっていいよね、ボクたちも?」と言わんばかりに、オジサマたち4人が集まって、ふざけあってしまったのが本作。

これは本性? それとも演技?
コメディーの巨匠の本領発揮

 舞台はアメリカ郊外の小さな街。一見、何の共通点もなさそうなアンバランスな中年男性4人組が、「Wild Hogs(Hogとはブタ、またはハーレー・ダビッドソンのバイクの愛称)」というワッペン付のジャケットを羽織って、地味にバイクを走らせる。そして、転倒する。

 周りからは人生バラ色と思われながら、実は家庭と仕事を同時に失ったばかりの短気なウディ(トラボルタ)、糖尿病のため、食べたい物も食べられず、息子からはまったく相手にされない気の弱めなダグ(アレン)、強引な妻と暴走しまくりな子供たちに疲れ切ったボビー(ローレンス)、女性とコミュニケーションすることが苦手で運の悪いダッドリー(マーシー)。

 年老いていくばかりの日常生活に、若さを取り戻したい4人は、無計画で自由なツーリングの旅に出ることを決意する。若い頃のように、ハプニングや冒険を楽しもうぜ! と、携帯電話も投げ捨て、意気揚々と出発する4人は、本当のハプニングに見舞われ続け、大わらわ。最終的には、50人もの不良バイカーたちに囲まれ、大大ピンチに! でも、そこは年の功と持ち前の正義感で乗り越え、生涯忘れられない想い出を作るのだった…。

 もしかして、実生活を地で行っているのでは? と思わせるストーリー展開&チームワークながら、実は、これも俳優魂が結集した計算尽くしの演技なのかしら? 各自が持ちネタを披露しながら、お決まりのコントを展開しているため、目新しさはない代わりに、不快感はゼロ。「コントのオールドスクール」を楽しみたい方には、いいかもしれません。最後には、気の利いた演出も♪