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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Superbad

青い春の終わりに気づく
女子よりも大切な僕たちの友情

ジャンル:コメディー

オススメ度:★★★

Rating : R
◎主演 | セス・ローゲン、ジョナ・ヒル、マイケル・セラ、他
◎監督 | グレッグ・モットーラ

©2007 Columbia Pictures

(2007年8月1日号掲載)

ジャンル: 優しくて賢いが、ビビリ屋タイプのエヴァン(セラ)と、口が悪く、短気で、下品トークが大好きなセス(ヒル)は、お互いに足りないところを埋め合いながら、高校生活を送ってきた大の親友同士。卒業して別々の大学に進学する前に、何とか一緒に女の子のナンパを成功させたい−−。

 そんな夢を抱いて、作戦を練り始めるが、「スクールパーティーに出かけるために、アルコールを購入する」という、初歩中の初歩でつまずき、一生忘れることのないハチャメチャな夜を過ごすことに。こうして意中の彼女を射止めるために、高校生活最後のコラボレーションを行った2人は、何よりも(女子よりも)大切な絆に気づいていく…。

 一般的には「寒いヒト」である主人公が、周りの冷たい目に薄々気づきながらも、一生懸命クールなフリをする。その痛いほどの爆走姿に、いつしか周りまで巻き込まれてしまう。『The 40-Year-Old Virgin』や『Knocked Up』、そして、本作のコメディースタイルは、今までにも散々、観てきたような気がするのに、どこかひと味違うセンスに溢れています。

アパトー監督&ローゲン
黄金コンビが笑わす

 この3作品に共通するキーパーソンは、25歳のセス・ローゲンと、40歳のジャド・アパトーのコメディー師弟コンビ。TVコメディーの第一人者として君臨していたアパトーは、『The 40-Year-Old Virgin』で鮮烈な映画監督デビュー、6月に公開された『Knocked Up』では、続々とリリースされる大作の波に飲まれずに、トップ10に残り続ける偉業を成し遂げました。

 そんなアパトー監督の指導の下、ローゲンは、『The 40-Year-Old Virgin』で、40歳にして女性との初体験に挑もうとする主人公(スティーブ・カレル)の相方役を、『Knocked Up』では、酔っ払って、1晩限りの関係だった女性を妊娠させてしまう、情けない未来のパパ役を演じ、俳優としても大ブレイク。カーリーヘアに眼鏡の「いい人」3枚目タイプが親近感を呼び、今後も出演作が続々と控えています。

 この2人がプロデューサーに就き、ローゲンが脚本を担当している本作だから、面白くない訳がありません。同年代しか楽しめない「ティーン・コメディー」のハンデを感じさせることなく、存分に笑わせてくれます。

 ヒルの大袈裟な演技と、セラの控えめな演技もバッチリ。さらに途中から2人に加わってトリオとなる友人役のクリストファー・ミンツ・プラッセも、個人的には気になる存在。

 アパトー監督&ローゲンは、仲良しのポール・ラッドやウィル・ファレル、スティーブ・カレル、そしてアパトーの妻レスリー・マンなどのコメディー俳優たちとともに、これからも、一風変わったコメディーを生み出してくれそう。本作で笑えた方は、このフィルムメーカーたちの作品をマスト・リストにどうぞ。