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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Prime

いくつになっても青春
でも決断の仕方は変わるもの

ジャンル:ロマンス

オススメ度:☆☆☆☆

Rating:PG-13
○出演:メリル・ストリープ、ユマ・サーマン、ブライアン・グリーンバーグ、他
○監督:ベン・ヤンガー

©2005 Universal Pictures

(2005年11月16日号掲載)

ジャンル: マンハッタンで働くラフィ(サーマン)は離婚の傷癒えぬ37歳のキャリアウーマン。対するデーブ(グリーンバーグ)はブルックリンに住む才能ある23歳の画家。年の差にも職業の違いにも負けず恋に落ちるラフィとデーブには、実は共通の「知人」がいた。

 ラフィの良き理解者であるセラピストのリサ(ストリープ)は、「別れたばかりだって関係ない。思い切り人生を楽しみなさい」とGOGO! アドバイスをしているが、ある日、新しい恋やデートの様子を事細かに話すラフィの恋愛相手が自分の息子であることに気づいてしまって、さぁ大変! セラピストだって、家庭では典型的なユダヤ系の母親。大切な息子のあんなことやこんなことを目の前で話されたら、理性も知性もどこかへ吹き飛んで、挙句の果ては自らが別のセラピーに通ってしまうほど。果たしてラフィとデーブの恋は成就するの?

 ヤンガー監督が脚本を完成させるのに8年の年月をかけたというだけあり、登場人物のキャラクター設定は絶妙で、キャスティングが華を添えています。アカデミー賞女優のメリル・ストリープは、息子の恋愛相手の話を聞く羽目になった微妙な立場のセラピストを好演。ユマ・サーマンは、長年憧れてきた大女優であるストリープと共演することにナーバスだったなんて素振りは微塵も見せず、見事な「間」を作り出しています。

マザコン息子でブレイク!?無名のグリーンバーグ

 忘れてならないのが大女優に挟まれるデーブ役のグリーンバーグ。サーマンを惹きつけるだけの男らしさと母親に頭の上がらない、どこか情けない面を併せ持つ俳優を探していたヤンガー監督によれば「ブライアンのほかにいい俳優はいたけれど、1度ユマと一緒にいるところを見たら、ケミストリーが合ったんだ」とか。

 自らもユダヤ系家庭で育ったグリーンバーグは、役が決まった直後に「大作の息子役をゲットしたよ。ママを演じるのはメリル・ストリープなんだ!」(注:口調はフィクション)と母親に電話したそう。母親の反応は「オー・マイ・ガーット!」

 女性の皆様にオススメできる密かな見所はサーマンのファッション。さすがモデル出身! 抜群のスタイルとセンスのいい着こなしは、ため息が出てしまうほどですが、着ている服はとってもカジュアルなのでお手本にしたいところ。

 運命はいたずらで、都合の悪い相手と恋に落ちてしまうことはよくあります。好きで好きでたまらなくても、取り巻く環境やお互いのことを考えて身を引く生き方もあります。本作の意外で曖昧な結末に対して、「ある人は共感するだろうね。大笑いする人もいるし、泣く人もいるだろうなぁ」とヤンガー監督。観る人の立場や過去によって、いろいろな答えのある映画です。