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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Beowulf

3Dで飛び出すアクション
技術の進歩と可能性に乾杯!

ジャンル:アクション

オススメ度:★★★★

Rating : PG-13
◎主演 | レイ・ウィンストーン、アンソニー・ホプキンス
    ジョン・マルコヴィッチ、他
◎監督 | ロバート・ゼメキス

©2007 Paramount Pictures

(2007年12月1日号掲載)

ジャンル: 腐敗した王・フロースガール(ホプキンス)と若く美しい女王・ウェルソー(ロビン・ライト・ペン)が統治する国を破滅に追い込む、呪われた巨人・グレンデル(クリスピン・グローバー)。救世主として現れた史上最強の英雄・ベアウルフ(ウィンストーン)は、その強靭な身体と頭脳明晰な作戦でグレンデルを死に追いやる。が、1人息子の死に復讐の炎を燃やす魅惑的な母(アンジェリーナ・ジョリー)の罠にかけられたベオウルフは、引き継がれる呪いを解くため、大決戦に打ち出る。

 今回、英文学最古の物語のひとつであるベオウルフの武勇談を映画化したのは、3Dテクノロジー推進の旗揚げ役であるゼメキス監督(『Back to the Future』『Forest Gump』)。キアヌ・リーブス主演の『Scanner Darkly』や、今年大ヒットを飛ばしたジェラルド・バトラー主演の『300』に続き、実際の俳優の動きをCGアニメ化する手法は1ジャンルとして定着しつつあるが、今回はそれに3Dの要素が加わった。

セクシー女王・ジョリーの
悲痛な雄叫びが見せ場


 「アクション&SF&CGアニメ」と、普通ならあまり好みではないコンビネーションながら、2時間近くを存分に楽しんでしまった自分にびっくり。これぞまさに、飛び出す絵本ならぬ、飛び出す映画だ。駆け抜ける馬の蹄やモンスターの身体から飛び散る血、チョコレートのように割れたベオウルフの腹筋までがリアルに迫ってきてエキサイト。

 いつもは酔ってしまう3D眼鏡も装着しっぱなしでOKだし、ディズニーランドの3Dアトラクションのように急に水が降りかかってきたり、ネズミが足元を這ったりしないから安心できる(笑)。

 それぞれのキャラにぴったりの配役も見応えあり。飲んだくれのダメダメ王ながら、何とも言えない吸引力を持つ王のホプキンス。ちょっぴりズル賢いけれど、強いものには巻かれてしまう側近にマルコヴィッチ。

 1番の見せ場は、金箔に包まれた全裸姿と悲痛な雄叫び(雌叫び?)を惜しみなく披露するジョリーの姿。撮影終盤には、お腹の中にブラッド・ピットとの間に授かった娘・シャイロちゃんがいたのだとか。どこまでCG効果が効いているのかはわからないけれど、妊娠3カ月にして、あのボディーはセクシー女王の名に恥じない。

 ストーリーは至って単純で何のひねりもないが、所々にコテコテなギャグが散りばめられ、CG部屋にこもって作業を続けるクリエイターたちの遊び心を感じてうれしくなる。まずは、そんなクリエイターたちの情熱と技術の進歩、ゼメキス監督の探究心とエンターテインメントの限りない可能性に乾杯! そして、明らかに続編を意識した終わり方に、次はさらにパワーアップした3Dテクの恩恵を受けられる日を楽しみに待ちたい。