遊ぶ
Leisure

今週のオススメシネマ

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

The Golden Compass

1人の少女と黄金の羅針盤。
この冬1番のファンタジー・スペクタクル

ジャンル:ファンタジー

オススメ度:★★★★

Rating :PG-13
◎主演 | ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ
    ダコタ・ブルー・リチャーズ、他
◎監督 | クリス・ウェイツ

©2007 New Line Cinema

(2007年12月16日号掲載)

ジャンル: 物語の舞台はイギリスのオックスフォード。ここは人間1人1人が動物の形をした自分の分身と共に生きているパラレルワールドだ。この動物は「ダイモン」と呼ばれ、肉体の外に住む人間の魂の表れである。

 ダイモンは、主人が幼いうちは、感情の変化によってフレキシブルに変化するが、大人になるにつれ、個々の性格によって1つの形に落ち着いていく。自分とダイモンのつながりは大切にしなければならない。

 本作のヒロインは、幼い頃に両親を亡くし、大学寮で育てられた12歳のおてんば娘ライラ(リチャーズ)。ある日、彼女の周りで、親友ロジャーを含む子供たちが次々に失踪。その秘密が北の国にあることを知るライラは、真実を示す黄金の羅針盤を手に北極圏へと旅立つ。そんなライラを我が子のように扱いながらも、どこか支配的なコールター夫人(キッドマン)の意図とは? ジプシャン族や魔女(エヴァ・グリーン)、鎧クマのイオレクなどに導かれながら冒険を続けるライラの手に、全人類の運命がかかっていた。

 「自分の魂が、感情や性格を反映した動物の形になって存在する」なんて、大人でもワクワクするようなアイデア。ライラのダイモンは好奇心旺盛なパンダライモン、コールター夫人はゴージャスながら狡猾で残酷なゴールデンモンキー、強靭な探検家であるライラの叔父アスリエル卿(クレイグ)は、野性的かつ優雅なヒョウのステルマリア。私だったら…と想像するのが、まず楽しい。

期待の実力派新人子役
リチャーズの名演に注目

 ライラを演ずるロンドン生まれのリチャーズは、候補者1万5千人の中からオーディションで選ばれたシンデレラ娘。「知性と野生、自由奔放さを兼ね備えている」とワイツ監督と原作者であるフィリップ・プルマンの目に留まった無名の少女は、ブリティッシュイングリッシュのアクセントに、強く深い眼力、往年の大女優を思わせる貫禄に、時折見せるあどけなさと、幾重もの魅力でスクリーンを支配する。同じファーストネームのダコタ・ファニングに続くドル箱子役に化ける可能性もあるかも? 今後がとても楽しみだ。

 邦題は『ライラの冒険/黄金の羅針盤』。キッドマン演ずる悪女コールター夫人の声を、14年ぶりに吹き替えにチャレンジするという山口智子が担当する。アメリカはもちろんのこと、日本でも来年3月の公開に向けて、ソーシャル・ネットワーキング・サイト「ミクシィ」とのコラボが始まるなど、大プロモーションへの意気込みもハンパじゃない。

 今年末1番の注目作は、『ハリー・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』『ナルニア国物語』などのファンタジー・スペクタクルに続くことができるのか? ひと足お先に公開となるアメリカで、ぜひお確かめを!