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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Leatherheads

第1四半期のビルボード大賞!
目に焼き付くビジュアルに脱帽

ジャンル:コメディー

オススメ度:★★★★

Rating : PG-13
◎主演 | ジョージ・クルーニー、レニー・ゼルウィガー、
    ジョン・クラシンスキー、他
◎監督 | ジョージ・クルーニー

©2007 Universal Studios

(2008年4月16日号掲載)

ジャンル: ハリウッド一セクシーなバチェラーと言われても、国連平和大使に任命されても、環境や社会問題に熱心な美女を連れていても、何だか完璧過ぎて、隙がないようで、個人的にはあまり惹かれていなかったクルーニー。

 監督第3作『Good Night, Good Luck』は、味わい深くオシャレだったけれど、いまいちピンと来ず、プロデュース&主演を兼ねた『Michael Clayton』は昨年1番のサスペンス! と言えるぐらい面白かったけれど、最初から最後まで完璧に計算されたストーリー展開が、クルーニーの存在そのもののように、隙なしだった。

 で、監督第4作として登場したのがコレ、1925年のアメフト・プロリーグ誕生にまつわるコメディー&スポーツドラマ。向こう見ずなアメフト選手ドッジ(クルーニー)は、金銭苦で試合を続けることもままならないチームを、満員のスタジアムでプレイさせるため、若いスター選手カーター(クラシンスキー)を勧誘する。第一次世界大戦の生還ヒーローでもあるカーターは、アメフトで全米中を熱狂させることに貢献するが、新聞記者のレキシー(ゼルウィガー)が、完璧なヒーロー像の裏に潜む秘密を突き止め…。

コメディー作品においても
すべてが完璧で隙なし!

 オープニングから「間」と「リズム」を利用して、軽い笑いを何度も誘う。青と黄土色を基調としたカラー・コーディネートがレトロ感を出し、20年代を感じさせる小物や車が登場するのもうれしい。何と言っても、女性心をくすぐるのは、レポーター役のゼルウィガーのファッション。彼女の顔の2倍ほどの長さもある鳥の羽付き帽子から、タータンチェックの膝下スカート、身体の曲線がピチッと出るハーフコート、真っ赤なスウェードの手袋など、どれもこれも、とってもキュート! ファッションだけに留まらず、細かい芸がチャーミングなゼルウィガーは、まさに適役だったようだ。

 さらに、大ヒットなのは、「中年」クルーニーの相手役となる「若い」クラシンスキー。テレビ好きの方には、人気TVシリーズ『The Office』でお馴染みかもしれないが、スクリーンでは、『Jarhead』や『The Holiday』『Dreamgirls』などで端役は重ねていたものの、主役級は本作が初めて。自らがアメフト狂である上に、大先輩のクルーニーと同レベルで共演できるなんて、大出世のシンデレラボーイ! と思ってしまうが、蓋を開けてみれば、彼なしでは成り立たないというぐらい、本作への影響力&貢献度は高い。ピュアで明るい笑顔と存在感のある鼻、滲み出る朗らかさと生真面目さが同居して、結構ハリウッドにはいないキャラかも?

 肩の力を抜いて楽しめるコメディーだけれど、デザインも色使いも、小物もファッションもキャスティングも、全部がクルーニー監督の仕業だとしたら、やっぱりコレも完璧で隙なしってこと。「失敗しちゃった」クルーニーに会える日は来るのかな?