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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

Nanny McPhee

子供のいたずらには、理由がある
子守りのマクフィーは知っている・・・

ジャンル:ファミリー

オススメ度:☆☆☆☆

Rating:PG 
出演:エマ・トンプソン、コリン・ファース、アンジェラ・ランズベリー、他
監督:カーク・ジョーンズ

©2006 Universal Pictures

(2006年2月16日号掲載)

ジャンル: ジャガイモのような鼻とネズミのように1本だけ突き出した歯。目を見はらずにはいられない大きな、大きな2つのイボ。子守りのマクフィー(トンプソン)はちょっと奇妙ないでたちで、子供たちの前に現れる。魔法使いでもなく、お化けでもなく、でも何だか不思議なパワーを持っている。そう、このマクフィーこそ、手に負えない子供に大切なことを教える使命を持った子守りなのです。

 Mr.ブラウン(ファース)の7人の子供と赤ん坊は、これでもかというほど、やんちゃで怖いもの知らず。年長のサイモン(トマス・サングスター)を筆頭に悪ふざけを繰り返し、連続17人の子守りが逃げ出す始末。子供部屋もキッチンもぐっちゃぐちゃ、兄弟げんかしては大騒ぎ…。

 で、途方にくれるMr. ブラウンの元に、ある日、マクフィーと名乗る子守りが突然現れる。子供たちのお行儀を良くする5つのルールを掲げたマクフィーは、悪さを止めない彼らに「考えさせるお仕置き」をし、みんなが何かを学ぶたびに、顔のイボが消えていく…。

 子供たちばかりか、ギクシャクしていた親子関係、トラブルの元である父の再婚問題なども、彼女の助けによってほぐれていく。家族の絆を戻していく、そのマクフィーの正体とは一体?

トンプソンの慈愛に満ちた眼差しと笑顔がはまり役!

 アカデミー史上唯一、俳優部門と脚本部門のダブル受賞を果たしているトンプソン自らが、製作&脚本を担当しているだけあり、まさにはまり役。どこか怖いいでたちの登場から、子供たちへの愛情に満ちた眼差し、最後の満面の笑顔を見れば、大人の私だってお世話になりたいほど。

 子供たちがいたずら&わんぱくをするのには、必ず理由があるのですよね。パパを困らせるのは、パパにかまってもらいたいから。いたずらをするのは、何かに気づいてほしいから。怒ったり見捨てたりする前に、言葉にできない心の奥底に気づいてあげることって、毎日の生活に忙しい大人が後回しにしてしまうことなのかもしれません。

 その他のキャストも最高です。父親役のコリン・ファース(『ラブ・アクチュアリー』『ブリジット・ジョーンズの日記』)は、家族を守ろうとするあまり、自分の仕事や生活に精一杯になってしまい、悪循環! の苦〜い立場をうまく演じています。子供たちが最初から唯一心を許しているお姉さん的立場のエヴァンジェリンを演ずるケリー・マクドナルドは、キーラ・ナイトレイ(『プライドと偏見』)を思わせる、透き通った芯の強さでキラキラと魅力的。バラエティーに富んだ性格の子供たちも見所です。

 個人的に、1番つぼにはまったのが、マクフィーの決め台詞。「When I am needed, but not wanted, I will stay. When I am wanted, but not needed, I will go.」。メインビジュアルもクレジットのデザインも、どこかお洒落でかわいいので、家族はもちろん、大人でも楽しめますよ。