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アメリカ生活大事典

現地情報誌「ライトハウス」が提供するアメリカ生活大事典。アメリカへの移住や、現地生活に必要な自動車の購入・運転、出産・育児・子育て、教育・就職、住まい・住居、引っ越し、安全・安心な暮らし方などを徹底解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

86 歳差のフレンドシップ

 ご近所付き合い、どのくらいしていますか?最近は昔に比べると減ったようですが、ABC News は2014 年7月8日に、ミネソタ州の小さな町で生まれたお隣さん同士の交流を取り上げました。
 3歳のエメット・リッチナー君はおばあちゃん子でしたが、残念ながら、そのおばあちゃんは昨年他界。時を同じくして親しくなっていったのが、隣の家に住む、御歳89 歳のアーリン・キンデムさんでした。エメット君と両親はこの10 年間ずっと彼の家の隣に住んでいましたが、顔を合わせても手を振って挨拶をする程度でした。
 ある時エメット君が、キンデムさんが庭で育てていたトマトに興味を持って見に行って以来、頻繁に「トマトできた?」とキンデムさん宅を訪れるようになりました。2人は次第に仲良くなり、今では一緒にいることが日課に。キンデムさんはエメット君に、自転車の修理方法を教えてあげたり、ゲートボールで一緒に遊んだりするのはもちろん、雪が降り積もった朝には、エメット君がキンデムさんの家に歩いてきやすいようにと、自分の家の勝手口とエメット君の家の玄関を結ぶように雪かきをして、わくわくして小さな友達を待ちわびたりすることもありました。

今までのように毎日ではないけれど

 しかし、今年に入ってエメット君の両親は、胸が痛む決断をしなければいけませんでした。今の家が手狭になってきたため、8月半ばに新しい家へ引っ越しすることに。年老いてきたキンデムさんも子どもたちの勧めで老人ホームへ入居することが決定しました。
 ただ幸運にも、新居と老人ホームは車で5分程度の距離だと分かり、エミット君の両親も、毎日かけがえのない時間を息子に与えてくれたおじいちゃんを、これからも訪れるようにしたいとABC のインタビューに答えたそうです。


(2014年8月1日号)