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アメリカ生活大事典

現地情報誌「ライトハウス」が提供するアメリカ生活大事典。アメリカへの移住や、現地生活に必要な自動車の購入・運転、出産・育児・子育て、教育・就職、住まい・住居、引っ越し、安全・安心な暮らし方などを徹底解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

夏の車にはご用心

 暑い夏、炎天下に車を停めて買い物に。戻ってドアを開けたときのあの熱風、想像しただけでも不愉快ですよね。ABC ニュースは7月15 日にテネシー州で起こった車に関する出来事を伝えました。少し恐怖を覚える、でもほっと胸をなでおろす話です。
 ある土曜日、68 歳のボブ・キングさんと奥さんは町の教会で行われていたイベントに参加していました。イベント終了後、先に車で待つことにしたボブさん。しばらくしても奥さんが来ないので、迎えにいこうとドアを開けようとしたところ、中からカギが解除できなくなっていました。
 何度もドアを開けようとしましたが、その日の気温は32℃、車内の温度は50℃にも達していたため、意識はもうろうとし、腕にも力が入らない状態。過去に複数回のがんの治療や2回の心臓発作を経験していたキングさんの体は非常に危険な状態でした。
 ほどなくして、車の外を男の子が通り過ぎるのを見たキングさんは、窓を叩き呼び止めました。その男の子は、3歳のキース・ウィリアムズ君。キース君はキングさんが困っていることに気付き、ドアを開けようとしましたが、幼い彼には力が足りず開けられません。

こんな時どうするか、僕は知っているんだ

 そこでキース君は急いで教会へ走って行き、「閉まった、閉まった」、「暑い暑い」と言って牧師の手を引っぱり車へと連れて行きました。ドアが開けられたと同時にキングさんは汗だくで車外へと倒れ出ましたが、教会で介抱され、大事には至りませんでした。
 後にキース君は「僕が助けたんだ」とうれしそうに話し、彼の母親も「ちょうど数日前、キースに夏は車内の温度が上がってとても危険だという話をしたところだったんです。きちんと対処できて本当に良かった」と息子を誇らしく思うと語ったそうです。


(2014年8月16日号)