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アメリカ生活大事典

現地情報誌「ライトハウス」が提供するアメリカ生活大事典。アメリカへの移住や、現地生活に必要な自動車の購入・運転、出産・育児・子育て、教育・就職、住まい・住居、引っ越し、安全・安心な暮らし方などを徹底解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

焼け跡から見つかった宝物

 今年のカリフォルニアの夏はいつもに増して乾燥し、7月には干ばつの非常事態宣言も出されました。山火事も頻繁に起き、家や家財道具を全て失ってしまった人も大勢いた中、焼け跡の中から思いがけない物が見つかり、喜びの涙を流した女性がいました。ABC News(9月17日付)が伝えたエピソードをご紹介します。
 エピソードの主人公は、カリフォルニア州北部、ウィードに住むキャシー・ベスクさん。9月15日にウィードで発生した大規模な山火事で、キャシーさんの家は全焼してしまいました。消火活動が終わった後、消防士たちは、キャシーさんの自宅跡に何か残された物がないかを探し続けてくれました。娘と一緒にその様子を見ていたキャシーさんは、灰にまみれながら作業を続ける消防士に感謝をしながらも、もう何も残っていないだろうと諦めていました。

家族の思い出が詰まった2つの指輪

 ところが、しばらくして、太陽に反射して光る小さな指輪を消防士が発見。その指輪を受け取った瞬間、キャシーさんは泣き出し、娘と抱き合いました。それは、キャシーさんの結婚指輪でした。
 「 夫から、44年前にプロポーズをされたんです」と、キャシーさんが指輪をはめながら思い出に浸っていたところ、消防士がさらにもう1つ 、キャシーさんの母親の結婚指輪を見つけ出しました 。
 「この指輪は誕生日プレゼントとして母からもらったの。いつか結婚して娘ができたら渡すようにって言われていたのよ」。
 結局、焼け跡から見つかったのは、この2つの指輪だけでしたが、「神は驚くような方法で祈りに答えてくれた」と語ったキャシーさん。火事の被害は大きなものでしたが、唯一残されたものが、家族の思い出が詰まった大切な物であったことは、絶望の中での小さな希望となったのではないでしょうか。


(2014年10月1日号)