アメリカ生活大辞典
妊娠と出産言葉も医療のシステムも異なるアメリカでの出産は何かと不安が多い。
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ドクター選びと
妊娠前検診の重要性
出産準備の第一歩は産婦人科を訪れることから始まるが、医療保険に加入している場合は指定の医療保険を利用することになる。アメリカでは子供を持とうと計画した時点で初回検診を受けるのが一般的になっている。出産の障害となる持病がないか、風疹の抗体があるかなどの検査を事前に行うことで、安心して出産に臨むことができるからだ。
ドクター選びは、ファミリードクターが決まっていれば、そのドクターから産婦人科医を紹介してもらうことができる。また医療保険の種類によっては、あらかじめ医師が決められている場合もある。
ドクターを選ぶポイントは、自宅から近い場所にオフィスを構えており、加入している医療保険が使えること。日本語が話せるかどうかという点も決め手のひとつとなるだろう。ロサンゼルスやオレンジ・カウンティーには、日本語を話すドクターも多いので安心だ。
妊娠27週までは月に1回、28週以降35週までは2週間に1回、それ以降は週に1回のペースで診察を受ける。日本では産婦人科に付き添う男性は少ないが、アメリカではカップルで来院する人が多い。一緒に赤ちゃんの心音に耳を傾けたり、超音波で赤ちゃんの映像を見たりできるので、時間が許せばできるだけ、パートナーも同伴したいところだ。
保険のタイプで異なる
出産費用のカバー率
医療保険を利用する場合は、保険のタイプにより、カバー範囲が異なる。ほとんどの産婦人科では出産までの妊娠中の検診にはパッケージ料金を適用している。
例えばトーランスのリトルカンパニー・オブ・メアリーホスピタル(4101 Torrance Blvd., Torrance・www.lcmhs.org)の場合、保険がない場合も、退院前に必ず全額を払うという条件で、通常の約半額になるパッケージ料金を提供している。
これによると、普通分娩で2日間入院したとして、入院費用だけで2650ドル、麻酔を使った無痛分娩で2日入院して3000ドル。帝王切開で5日入院で約5000ドル。また、麻酔科医の費用として1500ドルから2000ドル。産婦人科医の費用は別途かかり、定期健診と分娩を含めて3000ドルから(保険なしの場合)となっている。同病院への日本語での問い合わせは☎310-543-5944。
出産後は1週間程度入院する日本と比べ、アメリカでは分娩後48時間、帝王切開なら96時間以内で退院するのが一般的だ。しかし、産後の回復には、1週間程度は安静にしておく方が良いだろう。スタジオF(☎310-530-4251)では妊娠中から産後ケアまでをトータルサポートしてくれる。
医療保険に加入しておらず、資金がない場合は低所得者向けの医療プログラムを利用することもできる。ロサンゼルスにある非営利団体のT・H・Eクリニック(☎323-295-6571Ext. 3031)、APHCV(☎323-644-3880 Ext. 313)では、日本人スタッフを抱えており、収入のない人や低所得者を対象に妊婦に対する医療サービスがある。収入・資産が一定金額以下の場合には、州の低所得者向け福祉制度であるメディカルのサポートが受けられるよう、申請書の提出も手伝ってくれる。
海外旅行者保険では出産費用は一切カバーされないので注意が必要だ。
日本とアメリカへ出生届を
実際の出産までの間には、各地で開催されている出産準備クラスなどを受講するのも良いだろう。出産時の痛みを和らげるハリス式呼吸法の日本語クラスが、前出のリトルカンパニー・オブ・メアリーホスピタルで開催。また、ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(☎310-540-2059)では母乳育児に関する情報も日本語で提供している。
なお、子供が生まれたら、アメリカでの出生証明書と日本への出生届を忘れないように。アメリカでの出生証明書は誕生の日から3カ月目以降に入手できる。出生した病院で州指定の申請書をもらい、必要事項を記入し、ノータリー(公証人)にサインの証明をもらって提出する。
また、アメリカで生まれた子供は自動的にアメリカ国籍を取得するが、日本の国籍は親が出生届を出さないともらえない。誕生の日から3カ月以内に出生届を必ず提出しよう。
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