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ゴルフ徒然草

ヒデ・スギヤマが、ゴルフに関する古今東西の話題を徒然なるままに書きまとめた、時にシリアスに、時にお笑い満載の、無責任かつ無秩序なゴルフエッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

vol.5 レッスンプロあれこれ

私は自己流ゴルファーです。誰かにゴルフをしっかり習ったという記憶がありません。
強いて言うと、ゴルフ技術の指南書として初心者からトッププロまで愛読しているベン・ホーガンの
『モダンゴルフ』を唯一の師匠として、手垢で黒くなるぐらい何度も読み返しました。
どうして人に教わらなかったかというと、過去に嫌な想い出があるからです。
今から25年ほど前でしょうか。日本での話です。
ゴルフを始めてまだ日が浅かった私は、家の近くの打ちっ放し場にせっせと通っておりました。
皆さんもご経験があるでしょう、ゴルフが面白くて仕方ない時。
その日も指の皮が剥がれて血が出るまで打ち、それが単なる力の入りすぎである事を知らず、
「やっぱり上達するためには血も流さないとな…」と1人で納得し、指にバンドエイドをぐるぐる巻きにしていると、
ふと壁に貼られた手書きのポスターが眼に入ったのです。

そこには「当ゴルフ場認定レッスンプロ○○氏から直接レッスンを受けられますよ!
30分200円。フロントまでご連絡下さい」と書いてあり、その安すぎる料金が既に怪しいのですが、
やはり1度くらいプロに見てもらおうと何の疑問も持たずに早速申し込んだのです。
15分ほどして現れた初老のレッスンプロ。最初は掃除のおじさんかと思ったほど影が薄く、
おそらく5年は笑っていないだろうと推定されるほど無愛想でした。
「たぶん有名なレッスンプロだから無口なんだ。うーん、まさに職人の雰囲気」
と思ってこちらから精一杯の笑顔で話しかけようとしたら、「打ってみろ」と一言。
そして言われるままに打ち出したのですが、10分ぐらい経っても何も言ってくれません。
少し疲れてきたのでふと振り返ると、プロは隣りの打席の若い女性ゴルファーをジーッと見ていました。


「あのー、どうですか」と尋ねた私に
「え? あ…そうだな、こうバシッと打ってビシッと決めるんだ」。
「はあ…」と頭が混乱する私に「とにかくビシッと打つことだ」と擬音語ばかりで
何のことやらまったく意味不明なのです。
でも、きっと自分がまだ初心者だから言葉の意味がわからないんだ、
と自分に言い聞かせて続けて打っていると
「違う!もっとバシッと」と言って
「あー、何度言ってもわからない奴だな」と怒り出したのです。
そして犯罪者を扱う刑事よりも横柄な態度で、
「あー、もうだめだ。同じことを言っても全然理解できんようなら、ゴルフは止めたほうがいい」
と言って、まだ15分ぐらいしか経っていないのに、
呆然と立ちつくす私を横目に欠伸をしながら消えていったのです。

それがトラウマになった私は、それ以降は誰のレッスンも受けなくなりました。
でも最近ショットの調子があまりにも悪く、悩みのスパイラルに落ち込んでいたら、
知人が「いいレッスンプロがいるよ」とある男性を紹介してくれたのです。
B社所属のカズ・フジヤマ氏は、丸山茂樹プロに付いて全試合に帯同しながら、
たまにアマチュアにレッスンもされている、若くて長身でハンサム、
気さくで笑顔の優しい爽やかなスポーツマンです。
女性にもてそう!何よりもその説明の仕方が非常にわかりやすく、要点を突いているのです。
レッスン開始後まず3ショットしただけで、私の問題点を指摘して頂きました。
ここで眼からウロコが2枚落ちました。
その後、悩んでいた疑問に的確に答えて頂いてまたウロコが5枚ほど。
そして何も言ってないのに、私のスイングから推定して「こういう悩みがあるでしょう」
という読みがまたバッチリで、そこでもウロコが8枚ほど落ちました。
その打席は、私の眼から落ちたウロコで足の踏み場もない状況になりました。


おかげ様で私の身体にこびりついていた「レッスン・トラウマ」もきれいに流れ落ち、
また前向きにゴルフに取り組む気持ちが全身を駆け回り、
見も心もスッキリとした状態になれたのです。
すぐに上達したり急にスコアが良くなったりすることは難しいでしょうが、
闇雲にただボールを打って悩むより、
時間がかかるにしても目指す方向を示していただいたおかげで、
長い間忘れかけていた自信が既に芽生えています。
やはりレッスンは理論的に“なるほど”と思わせて、自信をつけてくれることが1番ですよね。
カズさん、本当に有り難うございました。

カズさんは丸山選手と全米を移動されていますが、
LA、オレンジ・カウンティーに滞在中の時に限り、レッスンを開講されています。
もしカズさんのレッスンを受けてみたい方がおられましたら、
彼の個人メール:kazfujiyama@hotmail.comに直接コンタクトしてみて下さい。おすすめです!

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