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ゴルフ徒然草

ヒデ・スギヤマが、ゴルフに関する古今東西の話題を徒然なるままに書きまとめた、時にシリアスに、時にお笑い満載の、無責任かつ無秩序なゴルフエッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

vol.7 Dear Asian Golfers Part 2

私は現在、仕事の都合で梅雨真っ盛りの日本にいます。
このじっとりとした蒸し暑い気候は日本人全員から嫌われているようですが、
意外と気に入っているのは私だけ?
もっとも日本に以前住んでいた頃は大嫌いだったのですが、長年ロスに居ると、
こちらはどうしても埃っぽく空気が乾燥しているので、肌とか髪とかパサつきますよね。
特に女性の方は「うんうん」とご納得いただけるかも。
でも日本の梅雨はちょっと暑いのを我慢すれば、
何か1日中ミストのサウナに入っているように全身がしっとりとして、
結構気持ちいいのです(まあ1週間ぐらいが限界かもしれませんが…)。
そして今日は日曜日、扇風機回して畳の上に寝転がって、スイカをかじりながらテレビをつける。
うーん…これぞ日本の夏! お、ゴルフの試合やってるよ。


という長い前フリを経て、約10年ぶりに日本の女子プロトーナメントをテレビで観戦しました。
それであまりに驚いたので、思わず筆ならぬマウスを取ったのです。
何に驚いたかと申しますと… 
女子プロの試合が想像以上に魅力あるコンテンツだったのです。
数年前から日本では女子プロがブームになっていることは知っていました。

でもそれは
①若くして一気にトップクラスに駆け上がった宮里藍さんに人気があったから
②女子ワールドカップの第1回大会で日本チームが見事に優勝したから、
という2つの理由によるもので、
宮里プロが渡米した今はもうブームも去っただろう、と勝手に想像していたのです。
でもそんな浅はかな推測は見事に打ち破られ、
素晴らしいトーナメントに私は画面から目が離せなかったのです。


結論から言うと、『美しくて強い、そして華麗で上手い』ゴルファーが何と多いことか!
その事実を知らなかったのは私だけ? (私だけパート2)。
まず技術的に分析しますと、10年前までの日本の女子プロは変則スイングがすごく多く、
距離も出ない人が多かったけど、近頃はスイングも美しく、
飛距離もたっぷりで非常に頼もしいのです。
そして小技も効いていて、どうしてアメリカに挑戦しないの? という印象。
でも、アメリカLPGAはもっとレベルが高いかもね・・・。
でもでも、お嬢さんたち、意外と腰すえてやってみたら分らないよ。
少年、だけじゃなく少女も大志を抱け!

次なる分析はみんなすごく『可愛い』こと。
顔立ちのことだけでなく、ファッションはもちろん、メーク、
綺麗に手入れした爪(グリップに影響はないのだろうか??)、指輪、ピアス、ブレスレット、
靴、ソックス、パターグリップとウエアの色のコーディネート、
帯同キャディーも男前(それ関係ない)・・・。

あまり見た目だけを評価すると女性読者からご批判を浴びそうですが、
顔の可愛いさよりもそのトータルコーディネイトが本当に華やかで、
細部へのこだわりは間違いなく女子プロスポーツ世界ナンバーワンだと思います。
例えるならば咲き乱れる花壇か、
はたまた絵の具を何本も絞り出したパレットのような色彩に満ち溢れていました。
まるで雑誌『Can Cam』のスポーツ特集みたい。
そのキュートな子たちが真剣にプレーしているのだから、そりゃあ魅力的ですよ。

そして彼女たちの最大の魅力は、颯爽(さっそう)とそして毅然とプレーしているところ。
今日は2人の若い女子プロが優勝を争っていましたが、2人ともきりっと前だけを見つめて、
かと言って決して肩に力が入っているわけでなく、ホントにいい顔してプレーしていました。
ぜひ今後も美しく、そして強い女子プロがどんどん登場して熱い戦いを繰り広げ、
できればその何人かが米国LPGAに挑戦してくれれば最高です。
そしてその姿を見て、憧れを胸に抱いた女の子がまた女子プロを目指す…。
そんな流れが、最初はか細い小川のような存在でも、
やがて大きく力強い大河になるように、
我々は希望に胸をふくらませて応援を続けていきたいと考えます。


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