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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.5 Hidden Valley Golf Club
巨大な岩石ゴロゴロ、ユニークな景観とタフなコース

リバーサイド

10 Clubhouse Dr.,
Norco, CA 92860
☎951-737-1010
www.hiddenvalleygolf.com

ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.5「レッスンプロあれこれ」はこちら


南加パブリックコース・辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (±0)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (±0)
4番ホール:
コース全体の景観 (−1)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (+1)
6番ホール:
グリーンのコンディション (+1)
7番ホール:
ホットドッグの味 (+1)
8番ホール:
バーのサービス内容 (±0)
9番ホール:
料金(注) (±0)
Total:
2オーバー(+2)
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか


巨大な岩石ゴロゴロ
景観ユニークなゴルフ場

 今回はLAの数あるパブリックコースでも有名なHidden Valley Golf Club。既にプレーした経験をお持ちの方も多いことでしょう。なぜ有名なのかはまずコースがタフであることと、何と言っても景観のユニークさです。ゴルフ場に入るすぐ手前の道路は、人間の背丈の何倍もあるような巨大な岩石がゴロゴロと並んでおり、一瞬まるで月か火星の映像を見ているかの錯覚を覚え、異次元に迷い込んだような戸惑いがプレー前の気持ちを昂ぶらせてくれます。そしてゴルフコースの中にも、いくつかのホールでその巨大な岩石が配置され(というよりも、おそらく先にあった巨大岩石に合わせてコースデザインされたのでしょう)、ワイルドな景観とコースの戦略性を高める重要な役目を果たしています。場所はフリーウェイ15号線と91号線が交わったところの少し北東。詳しくはwww.hiddenvalleygolf.comにて。


以前に比べて
「老けてしまった」感あり(?)

 さて筆者もこのコースは何度もプレーしたことがあり、今回は約3年ぶりに訪れたのですが…まず総論。ゴルフ場も人間と同じで、しばらく見ない間に随分と変わるものだなあと実感させられました。詳しくは後述しますが、少し「老けちゃった?」かな。まずプロショップの対応。問題はありません。まだニキビ跡も残る若いお兄さん、可もなく不可もなく、てきぱきと仕事をこなしていました。ドライビングレンジも、ゆったりと造られており問題ありません。次にカート。まずここで首を傾げたのが、確か前回はGPS対応のカートが有ったはずなのに、今日は何も付いていません。もし私の記憶違いならお許しいただきたいですが、経費削減? もちろん昔のゴルフはGPSなんかなかったわけで、プレーヤーには何らかの方法で距離がわかればそれで良いのですが、最初の数ホールは地面の距離表示やカート道上の表示が非常に少なく、何打かは自分の目で距離を測って打つことになりました。まだビギナーの頃に日本で、ご年配ゴルファーから「キャディに聞かずに自分の目で測る習慣をつけろ」と指導されたことを思い出して、何とか目測で打ちましたが、全員が楽しむという点に関してはちょっと不親切では? と思いました。でもカート自体は、特に大きな問題がなかったので一応パーに。


野生動物に遭遇
自然の豊富さに圧倒

 次にコースの景観。ここの1番の売りでしょうね。前述の巨大な岩石には圧倒されますし、後半のホールは結構標高の高い位置まで上がるので、高い地点から見る景色は白い石、緑の芝生、青い空、それらのコントラストがまさに絶景です。ここはバーディ。でもね…コースの景観には関係ないのですが、野生動物が多いことにちょっと参りました。ヘビ遭遇3回、見たことのない不思議なイグアナ系ハ虫類2回、野ウサギ約10家族、その他多数…。 自然が満載だからこその動物なので素晴らしいのですが、ヘビが苦手の筆者は思わずその場で硬直してしまいました。カエルだけでなく、人間もヘビに睨まれると固まるのです。でも野ウサギの家族は、皆さんとても元気そうで何よりでした。虫の多いゴルフ場を嫌がる人も多いですが、それは同時に芝生の育成に農薬を使っていないということ。まあ、私もパッティングの時に耳の周りにブーンと寄ってくる虫は大嫌いですが、それだけ自然を破壊していないという見方もあることを覚えておきましょう。

グリーンキーパーや方針変更?
コンディションは期待はずれ

 さて問題はフェアウエイとグリーンのコンディション。以前プレーした時はその2つとも丁寧に手入れされており、かなりいい仕事してますなぁと納得していたのですが、どうもグリーンキーパーが変わったのか経営方針か、今回はコンディションがちょっと問題ありでしたね。まずフェアウエイは、斜面が多い地形ということもありどうしてもカートの車輪跡が残りやすいゴルフ場なのはわかりますが、何箇所か2〜3mにわたってベロリと芝がはがれており、問題はそれを数日間も放置していることです。乱暴なゴルファーもいますから芝が取れたりすることは仕方ないとしても、それを後でチェックしていないコース側の姿勢が問題です。今後もっと荒れ果てたコースになる可能性もあります。それとグリーンも問題あり。芝の刈り方が一定でないので、ほとんどの場合は変な止まり方、つまり「遅い」のですが、たまに禿げているところは当然「変に早い」状態になります。グリーンキーパーさん、ちょっと手を抜いていません?もしくは経営者さん、ゴルフ場は傷み始めると、復活は日頃の手入れの何倍も大変ですよ!前回はグリーンも良かったのに残念。どちらもボギー。


ホットドッグの味は
ちょっと悲しい結果

次にホットドッグの味。まず当日は土曜日で結婚式が入っていました。それは珍しいことではないですし、一緒に祝福してあげたいぐらいの気持ちなのですが、実はその影響で、ゴルフ場のスナックバーも終日閉店していたのです。空腹だった私が失望すると、店のオヤジが「じゃあ中で」とパーティー会場のバーに入れてくれました。そこまでは良かったけど、出てきたお姉さんは、もしかしたら数時間前に恋人が死んだのかな? と思うぐらい無愛想で、おまけに恐ろしく作業が遅く、出てきたホットドッグはソーセージがまだピンク色の冷たい状態で、逆にパンは妙にじっとりしていました。結婚式のお客ももちろん大事にするべきですが、やはりゴルフ客を入れている以上は、一般ゴルファーのことも多少は考えてほしいものです。ホットドッグはボギー。当然バーはクローズなので、「プレー後にちょっと一杯」もできませんでした。ただバーは直接問題があったわけでないので、判断不可能としてパーにしました。

 料金は週末のトワイライトで1人$52。値段は普通でしょう。ただ前述のように、ゴルフ場はコースコンディションが悪いと、人間と同じで加速度的に老化現象が進みます。そしてそれを復活させるのは大変で、強い熱意と時間とお金、そして優れたグリーンキーパーが必要です。余談ですがゴルフ場が売買される時、売れる前はすごくきれいに手入れされていて、買主が決まった直後に、ここのようにゴルフコースが荒れ始める例を何度か見た経験があります。売れるまではきれいに見せて、売れたらもう後は知らんといった感じでしょうか。ここももしかして売買直後?人気のあるコースなのでちょっと残念でしたが、また復活してくれることを期待します。

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