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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.33 Lost Canyons Golf Club
鬼才ピート・ダイのデザインコースx2

サンバナディーノ

3301 Lost Canyon Drive,
Simi Valley, CA 93063
☎805-522-4653
Toll Free: 866-384-5678
www.lostcanyons.com

ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草
Vol.33「日本のゴルフ場に有って米国に無いアイテム・番付」はこちら


辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (−1)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (±0)
4番ホール:
コース全体の景観 (−1)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (±0)
6番ホール:
グリーンのコンディション (−1)
7番ホール:
ホットドッグの味 (+1)
8番ホール:
バーのサービス内容 (±0)
9番ホール:
料金(注) (±0)
Total:
2アンダー(−2)
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか



今回は、6年前のオープン時にLAのゴルファー間で非常に話題になった、“Lost Canyons Golf Club”を訪れました。鬼才ピート・ダイの数あるデザインコースの中でも、本人が最も気に入った作品の一つと明言しており、また米国では絶大な人気を誇るPGA選手、フレッド・カプルスがコンサルティングをしたことでも知られています。18ホールが二つの計36ホールあり、2001年オープンのSkyコース、02年オープンのShadowコース、共に開場した年にゴルフダイジェスト誌が選ぶ、“新設コース全米トップ10”に選出されている高評価のコースです。ピート・ダイの特徴である活断層のようなハザードとの境目、速くて多方向にうねるグリーン、究極の戦略性と美観を要求する池やバンカー等のトラップ… 少しサディスティックとさえ感じさせる設計は、彼ならではの世界観を無言で語ってくれます。場所はLAの北部。FWY405号線と5号線が交わる地点から西に走る118号線に乗り換え、シミ・バレーに向います。詳しくはwww.lostcanyons.com にて。


まずプロショップの対応は丁寧でした。パーです。ここはかなり高級感溢れるディスプレイですね。ラルフ・ローレンのショップみたい。クラブハウスも外観はわざと山小屋風にデザインされていますが、中は伝統あるカントリークラブの雰囲気を狙っているようです。もっともまだオープンして6年。本当に伝統あるクラブに育つには、まだ数十年以上が必要でしょう。ドライビングレンジは素晴らしい。場所もカート乗り場のすぐ前で便利、芝から打てて、奥と左右にネットがありません。距離表示も分かり易く、ボールの質もマル。


これはドライビングレンジでは久々のバーディでしょう。この優れた環境下で、一所懸命に打ち込んでいるジュニアもいました。カートは特に機能的なアイテムが無い、ごく普通の一般的なものです。GPSは無くとも、スプリンクラー上の距離表示がたくさんあれば別にいいのですが、ここは表示があまり設置されていませんので、ちょっとイライラ。でもカート自体はパーにします。

次にコースの景観ですが(今回はShadowコースをプレー)、ロストキャニオンというだけあって周りは森林でもなければリンクス風でもなく、パームスプリングスを思い出させる砂漠っぽい景色、そして小動物さえ生きられないような厳しい環境が広がっています。その中に鮮やかな緑色のコースがポッカリと浮かび上がり、独特の異様な光景が楽しめます。LAの代表的なコースビューは、高い樹木に挟まれた林間コースか、パームツリーがふんだんに植えられてコンドに囲まれた都市開発コースのどちらかが多いのですが、ここはそのどちらでもない不思議な空間です。まあ“珍しい”という意味でバーディをつけましょう。次にフェアウエイのコンディション、いい仕事をしていたのは事実ですが、平日でも100ドル前後という少し高いコースにしては、まあ普通といったところでしょうか。ここはパー。次はグリーンのコンディション。これはなかなか良かったですね。18ホールのバラつきがほとんど無く、よく引き締まっていました。ピート・ダイのコースはグリーンが特徴あるので、ある程度速くないと面白さが半減します。ちょっとおまけですが、ここもバーディをつけましょう。久々のバーディラッシュ!


ホットドッグですが、このコースは9番を終えてもクラブハウスに帰る設計でなく、そのまま10番へ進みます。それはよく有ることなので構わないのですが、その割には売り子の車が滅多に来ません。今回は同伴者が豊富に食料を持参されていたのでお世話になりましたが、それがなければ腹ごしらえはできませんでした。従って今回はホットドッグを食べていません。食べてない時はいつもパーなんですが、今回は売り子が来なかった事に機嫌を損ねて(食べ物の恨みは怖い。思い知れ!)、ボギーをつけます。バーは、前述のように山小屋風でグッドですが、“抜群の雰囲気”ということはありません。パーですね。最後に料金は、Skyコースが土・祝日で$125、日曜が$110、Shadowコースが土・祝が$99で日曜が$85。価格に見合う価値はあります。パーでしょう。


全体的にはかなり手ごわいコースです。ピート・ダイのコースは、失敗した時のペナルティが厳しいので、正確さを失うとすぐに奈落の底に落ちていきます。そしてある程度の距離も絶対に必要。初心者やハイ・ハンディの人には少し辛いかもしれませんが、腕自慢のロー・ハンディの人は是非チャレンジして下さい。手ごたえは充分です。