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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol. 38 Knollwood Country Club
LA北部Granada Hillsの林間コース

サンフェルナンドバレー

12040 Balboa Blvd.
Granada Hills, CA 91344
☎818-363-8161
http://www.knollwoodgc.com/index.cfm

ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草
Vol.38「禁“高反発”法(後編)」はこちら


辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (+1)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (±0)
4番ホール:
コース全体の景観 (±0)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (+1)
6番ホール:
グリーンのコンディション (±0)
7番ホール:
ホットドッグの味 (±0)
8番ホール:
バーのサービス内容 (±0)
9番ホール:
料金(注) (-1)
Total:
1オーバー (+1)
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか


今回は、LA北部Granada Hillsの住宅街の中にあり、古くから地元ゴルファー達に愛されてきたという雰囲気が満載のKnollwood Country Clubを訪れました。この近辺は元々が森林地帯なのか、天高く伸びた樹木に覆われる林間コースといった風情(ふぜい)で、サウスベイ方面はどうしても平らな地形で乾燥した土地が多いこともあり、ここは故郷である日本のゴルフコースを思い出させてくれてちょっと嬉しくなります。もっともそれは、私が“林間コース好き”という個人的な好みに影響しているのですが(詳しくは後述)。場所はFWY405号線を北上、118号線と合流した地点からほんの少しだけ西に行ったところです。サウスベイやオレンジカウンティーからはちょっと遠いかも?でも北部在住のゴルファーには近くて便利なコースでしょう。詳しくはwww.knollwoodgc.com/index.cfmにて。


いきなり話がそれますが、前述の“私が林間コースを好きな理由”に関して、過去にも何度か要点のみ書きましたが、今回は詳しく分析してみたいと思います。まず一番の理由は、あの左右を樹木で囲まれた独特のルックスが理屈抜きで「好みのタイプ」なのですが、ここではもっと論理的な点に触れたいと思います。ゴルフにはOBというルールがあります。ティーショットでOBを打ったとしましょう。2度目のティーショットは第3打となり、パー4ならそこからナイスショットが2度続いても4オンです。OBを打った時点で既にパーは有り得ない、とても淋しいホールになります。一方で各ホールを区切る線上に何も障害が無いと、ティーショットがすごく曲がっても隣のホールからセカンドが打て、うまく行くとパーオンになり、もしかするとバーディも有り得ます。ひどいティーショットを打ったのにも拘らず、ですよ。つまり、私はOBの付加罰打数は少し厳し過ぎると考え、また大きく曲がったティーショットを打ったプレイヤーが、隣ホールからセカンドショットを乗せてバーディを取るのも納得いかないのです。そしてその問題点を見事に解決してくれる折衷案が、“高く美しくそびえる樹木”なのです。


高い木々でセパレートされているコースは、ティーショットを曲げて林に入れると、1打ガマンして横に出さねばなりません。でもそこからはまだ3打目で、うまくリカバリーできればパーがまだ狙えます。ゴルフはミスが出てもカップインし終わるまでは、常に「何とかまだパーが取れるかも?」という状況が続くことが最高に楽しく、またそこでパーを取ることが「ゴルフの上手さ」だと思います。何より牧場じゃあるまいし、あの白杭ほど目障りなものはありません。美しいゴルフコースは、可能な限り人口のアイテムが少ないものです。コース上で眼に入る人口のものは、できるだけ小さくした赤・白・青のティーマークと、小ぶりのバンカーレーキ、そして軽くて丈夫なピンフラッグの3つだけでいいのです。本当はボール洗い器もゴミ箱も不要なのです(ボールは自分で拭き、ゴミは自分で持ち帰るもの)。オーガスタに杭など有りますか? もちろん海沿いのリンクスコースも素敵な景色ですが、私はこのような理由から、高い樹木で覆われた林間コースこそが見た目も中味も最高に「好みのタイプ」なのです。

さて、本題に戻りましょう。まずプロショップの対応は問題なくパー。ドライビングレンジは、打席がかなり荒れており、ボールを買う機械も壊れていました。まあそれはご愛敬としても、ネットが低いので、1番ホールの右側のラフに沢山のレンジボールが飛び出していました。米国ではよくある光景ですが、あれって、似たボールがたくさんあるから長く探すことになり、長く探すから飛んでくるボールが危ないのです。これはボギーですね。カートは一般的なもの。特に問題なくパーです。


コース全体の景観は、前述のように好きなタイプの林間コースなので問題ないですが、でもちょっとバーディには届かないでしょう。パーです。それよりも取材の日は、今年最大のニュースの一つであった山火事が起きた日でした。マリブ方面の空はひどい煙が…(写真参照)。実は「ゴルフやってる場合かな…」と、ちょっと後ろめたい気持ちでプレーしていました。フェアウエイのコンディションは、幾つかのホールでフェアウエイのど真ん中で大きく芝が剥げていました。しかし土の状態から察するに、さほど芝が育ち難い環境とは思えません。これは手抜き? ここはボギーに。グリーンのコンディションは、ちょっと不思議なグリーンで、芝目がきついのか、刈り方がまずいのか…かなりヘンな癖を持つ変ったグリーンでした。でもボギーはちょっと辛いかも。ギリギリでパーに。


ホットドッグもまずまずでパー、プレー後のバーは質素な設備ですが、コースの雰囲気によく合っていてパーです。プレー費は、週末のレギュラータイム・カート込みで32ドル。これは安い!バーディでしょう。今回は前半、別ネタを書きすぎて採点欄が短くなってしまいました。スミマセン。でもこの林間コース、実は採点結果(1オーバー)ほどの問題はなく、結構好きなコースです。私と同様に気軽な林間コースが好きな方にはお勧めでしょう。

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