ロサンゼルス観光ガイド
Los Angeles Guide

サンフランシスコからロサンゼルスへ1号線の旅

ビッグサーのBixby Creek Bridge
カリフォルニアに住んでいるなら一度は出掛けてみたい1号線のロードトリップ。サンフランシスコからロサンゼルスへ、めくるめく絶景と見どころをご紹介します。(2017年1月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版掲載)

サンフランシスコから3泊4日の1号線の旅:サンフランシスコ〜ビッグサー

時刻表も乗り換えも気にせず、雄大な景色の中を、道の続く限り自由に車を走らせる…。ロードトリップは、アメリカという広大な国の魅力を知るのに最適の旅のかたちと言えるかもしれません。今回は、カリフォルニア州を南北に走る州道1号線(California State Route 1)のうち、サンフランシスコ=ロサンゼルス間を走る旅に出掛けました。この区間を走破するだけなら8時間ほどで十分ですが、道沿いの数え切れない数の名所を訪ねるなら3〜5日の旅程を予定したいところです。この旅では、サンフランシスコから3泊4日で南下しました。

サンフランシスコへは、最短ルートの5号線で一気に北上。翌朝、ゴールデンゲートブリッジ公園から1号線に合流し、最初に車を停めたのはサンタクルズ。シリコンバレーの起業家らや学生、ヒッピーが集うのんびりした時間が流れるサーフシティーです。サンタクルズからは約1時間運転して、モントレーのキャナリーロウへ。ピアにあるレストランThe Fish Hopperで昼食を取った後、本日のハイライト17マイルドライブへ。入口で通行料を払い、シーニックドライブと呼ばれる、絶景続きの道を走ります。

道はやがてカーメル・バイ・ザ・シー(カーメルと略称で呼ばれることも)へ抜けます。俳優のクリント・イーストウッドが1980年代に市長を務めた小さな町で、この町の雰囲気そのもののような、素朴なミッションがあります。1号線は、エル・カミノ・リアルと呼ばれた、スペイン植民地時代の伝道の道とも一部重なり、州内に21カ所あるミッションを訪ねるのにもうってつけ。

ミッションの周辺は、ワイン造りで有名なところも多いのが常で、カーメルも例外ではありません。ダウンタウンだけでもテイスティングルームが15軒以上。ミッションの裏手には、クリント・イーストウッド所有のMission Ranch Hotelとレストランがあるので、4〜5泊の旅程ならここに泊まってワイナリー巡りをしても良さそう。


Natural Bridges State Beach
Santa Cruz Country CVC/Paul Schrau

冬を越す蝶に出会いに
◎Natural Bridges State Beach

蝶や鳥、海の生き物のパラダイス! 渡り鳥ならぬ、渡り蝶のオオカバマダラの越冬地として世界的に知られ、10月中旬〜1月にかけては、園内の木々に数千の蝶がびっしり重なりあっているのが見られます。季節によっては橋の形の巨石の先に、回避するクジラを目撃できることも。

▶ 2531 W. Cliff Dr., Santa Cruz
☎ 831-423-4609
www.parks.ca.gov/?page_id=541
▶ 毎日:8:00am〜日没
▶ 駐車場代:$10/台


Santa Cruz Surfing Museum
Visit California/Bongo(左)、Visit California/Carol Highsmith(右)

サーフィン愛が炸裂しそう
◎Santa Cruz Surfing Museum

北カリフォルニア・ベストサーフシティーとも言われるサンタクルズ。1885年にハワイの王子たちによって同地にサーフィンが伝えられたそう。古い灯台を改造した、世界で一番古いサーフィン博物館では、サーフィンの歴史を辿る、貴重なボードや写真が展示されています。時間があるなら、波にも乗りたい!

▶ 701 W. Cliff Dr., Santa Cruz
www.cityofsantacruz.com/departments/parks-recreation/community-facilities/surfingmuseum
▶ 冬季:木〜月12:00pm-4:00pm、夏季:木〜火10:00am-5:00pm
▶ 無料


Santa Cruz Beach Boardwalk Amusement Park
Santa Cruz Beach Boardwalk

木造コースターに挑戦!
◎Santa Cruz Beach Boardwalk Amusement Park

ライドの運営時間は曜日、季節により異なる|入園無料(ライドの価格は$3〜6) サーフィン愛が炸裂しそう 手 彫りの馬のメリーゴーラウンドなど、懐かしいライドがいっぱいの遊園地。1924年オープンのジェットコースター、Giant Dipperは木造ならではの軋み音を立て、スリル満点。

▶ 400 Beach St., Santa Cruz
☎ 831-423-5590
beachboardwalk.com
▶ ライドの運営時間は曜日、季節により異なる
▶ 入園無料(ライドの価格は$3〜6)


Cannery Row

スタインベックの世界へ
◎Cannery Row

ジョン・スタインベックの小説『Cannery Row』が書かれた場所がココ。かつてモントレーが豊かな水産地であった時代には、その名の通りイワシ缶詰工場が連なり、漁夫らで賑わう通りだったそう。今はその工場跡がレストランや土産物屋の並ぶ人気観光スポットに。『Cannery Row』は映画にもなっているので、観てから出掛けて、映画の世界にひたってみては?

▶ Cannery Row, Monterey
canneryrow.com
▶ 営業時間は店により異なる


Monterey Bay Aquarium
© Monterey Bay Aquarium

海の中の不思議、発見!
◎Monterey Bay Aquarium

550種以上、3万5000以上の生き物が展示されている世界有数の水族館。目玉は3階ぶち抜きの巨大水槽。高さ約28ftとこれまた巨大なカリフォルニアジャイアントケルプが揺れる中、カリフォルニア州沿岸に棲むイタチザメやガリバルディが悠々と泳いでいる光景は、まるで海の底にいるみたい。

▶ 886 Cannery Row, Monterey
☎ 831-423-4609
www.montereybayaquarium.org
▶ 開館時間は日により異なる
▶ $49.95(一般)、$29.95(3〜12歳)、$39.95(学生&シニア)、無料(3歳未満)


絶景につぐ絶景の17マイル
◎17-Mile Drive

1号線のハイライトと言っても良いくらい、ロマンチックな絶景が次から次へと現れる17マイルドライブ。道沿いには4つのゴルフ場があり、中にはPGAツアーが行われるコースも。エメラルドグリーンの芝と、その先に広がる太平洋、真っ白な砂浜と、17マイル、どこをとっても絵になる風景で、ため息の連続。

▶ 17-Mile Dr., Pebble Beach and Pacific Grove
☎ 831-423-4609
www.pebblebeach.com/17-mile-drive/#
▶ 毎日:日の出〜日没
▶ 通行料:$10/台
▶ Gateは複数箇所あるが、モントレーから17-MileDr.を通ってカーメルへ抜けるならPacific Grove Gate(Sunset Dr. and 17-Mile Dr.)が便利


Carmel Mission
Photo Courtesy of CamelCalifornia.com

神様だって、きっとここが好き?
◎Carmel Mission

カリフォルニアに21あるミッションの中でも、2番目に建てられたカーメルミッションの美しさは格別。ほかのミッションに比べると規模は小さいもののその分いかめしさがなく、今も地元のカトリック信者たちが祈りを捧げるチャペルには、どことなく神様が近くに感じられるような雰囲気が漂っています。

▶ (San Carlos Borroméo de Carmelo Mission)3080 Rio Rd., Carmel
☎ 831-624-1271
www.carmelmission.org
▶ 毎日9:30am-7:00pm
▶ $6.50(一般)、$4(シニア)、$2(子ども)、無料(6歳以下)


Point Lobos State Natural Reserve
Photo Courtesy of CamelCalifornia.com

野生のラッコが見られるかも!?
◎Point Lobos State Natural Reserve

17マイルドライブのよく整備された絶景と対照なのが、大自然が手つかずのままに保存されている、ここポイント・ロボス州立公園。自然の中のトレイルを歩いて、太平洋から吹き付けてくる風でねじれた松が並ぶ海沿いに出れば、野生のアザラシやラッコが泳ぐ姿も見られるかも!? 夏はスキューバダイビングをする人で賑わい、公園の入口には車の行列ができることも。

▶ 62 CA-1, Carmel-By-The-Sea
☎ 866-338-7227
www.pointlobos.org
▶ 8:00am-7:00pm(季節によって異なる)
▶ 駐車料金:$10/台



サンフランシスコから3泊4日の1号線の旅:ビッグサー〜サンルイスオビスポ

カーメルを出発すると、まもなく森が海岸線近くまで広がるビッグサーに入ります。ガソリンスタンドの数が激減するので、カーメルで給油をするか、ビッグサー・ビレッジで給油を忘れずに。このあたりでは1号線は山あいを走り、街灯も少なく、できれば日が暮れる前に宿に着きたいところ。

その前に見過ごせないのがビクスビー・クリーク・ブリッジです。1号線と言えば必ずこの橋が紹介されるので、見覚えがある人も多いのではないでしょうか。しかし、いつの間にやら携帯電話もGPSも圏外となり、「もしや知らないうちに過ぎてしまったのでは」と不安にかられて走り続けていると、見えてきました!と思ったら、目当ての橋のすぐ手前にある、Rocky Creek Bridgeという似た雰囲気の橋でした…。これもなかなか素敵ですが、ビクスビー・クリーク・ブリッジは流麗なアーチの橋脚が、背景の海岸線に映えて、桁の違う見事さでした。

まだ午後早い時間だというのに、冬の陽は随分低く、レッドウッドがうっそうと繁る森の中はすでに暗くなってきています。15分ほど南下すると複数の宿泊施設やレストランなどがあるビッグサー・ビレッジに到着。同ビレッジは、ファイファー・ビッグサー州立公園内にあり、トレイルやファイファービーチへアクセス抜群です。

ビッグサーには1泊1000ドル(!)近くするようなラグジュアリーなホテルもありますが、このビレッジ内にあるRiverside Camp ground & Cabin(www.riversidecampground.com)やBig Sur Campground & Cabins(www.bigsurcamp.com)、Ripple wood Resort(www.ripplewoodresort.com)でのキャビン宿泊なら、1泊150〜400ドル。ただし、週末は2泊宿泊から予約受付という場所もあるので予約前に確認を。

作家ヘンリー・ミラーが小説を書くための静穏さと孤独を求めて20年近く暮らし、また瞑想・哲学的探求の場を求めて宗教者・哲学者らが移り住んだビッグサーは、今も大半の場所で携帯電話、インターネットが通じません。日が落ちると途端に、静寂と野生のままの自然が存在感を増してきます。

2日目は朝8時過ぎに出発し、最初の目的地、マックウェイフォールズへ。ジュリア・ファイファー・バーンズ州立公園内にある、海に落ちる珍しい滝です。ビッグサー・ビレッジからなら20分程度で着くはずなのに、なかなか見えて来ない…。いつの間にか通り過ぎていたようです。公園は道の両側に広がっていて、まずは州立公園内に入る必要があり、公園の入口は海とは反対側にあるので要注意。滝の落ちるビーチは上から見るだけですが、それでも圧倒されるような不思議な景色。

この日は一日が終わるまでに100マイル近くを走る予定。崖ぎりぎりに沿って走る1号線は大半が一車線で、ときおり後ろから追い上げてくる車が気になります。追い越しゾーンで抜かしてもらい、曲がりくねった道を慎重に運転。1時間弱走った後、ラゲッドポイントプラザで休憩。20分ほどさらに下ってサンシメオンのハーストキャッスルへ。メディア王、ウィリアム・ランドルフ・ハーストが建てたこの豪邸は丘の頂にあり、ふもとのビジターセンターからはツアーバスで約30分の道のり。かつては見渡す限り全てハーストの所有だったそう。

ちなみに、このハーストが所有していたメディアは、扇情的な報道で売上を伸ばし、戦前、日系アメリカ人をはじめマイノリティーに対する反感や猜疑心を煽ったことでも知られています。というわけで、やや複雑な感情は残るものの、チャーリー・チャップリンやクラーク・ゲーブルをはじめ数多くの映画関係者が訪ねたというこの邸宅は、豊かな財力を背景に世界中から美術品、建築材料を集めて建てられ、欧州の古城と比肩するような豪奢な造りで、なかなか見応えがあります。

広大な邸宅の中は基本、徒歩で見学するので、ツアーが終わる頃には疲労感が出ているくらい…。このまま今日の宿に直行したいところですが、途中のニットウィットリッジとモロロックは外せません! 遠くから見ても山のように巨大な岩は、近くに寄るとさらに異様な迫力です。

ようやく本日の宿、サンルイスオビスポからすぐのアビラビーチにある温泉のあるホテル、Sycamore Mineral Springs(www.sycamoresprings.com)にチェックイン。温泉につかって旅の疲れを癒し、明日に備えます。


Bixby Creek Bridge
Visit California/Robert Holmes

1号線と言えば、この橋。
◎Bixby Creek Bridge

ここで写真を撮らなきゃ!1932年の完成時には世界で最も巨大なコンクリート橋であったビクスビー・クリーク・ブリッジは、1号線の旅で外せない撮影スポットです。険しい崖の上に張り付くように架かった橋は、なんと、まだ重機のなかった時代に造られたそう。橋があってはじめてカリフォルニア州を南北につなぐ1号線が開通したのです。

▶ CA-1, Big Sur


Pfeiffer Beach
Christian Heeb

寄り道する価値あり!の珍景が待っています。
◎Pfeiffer Beach

似た名前のファイファー・ビッグサー州立公園やジュリア・ファイファー・バーンズ州立公園と混同しがちですが、このファイファービーチはビッグサー・ビレッジから1号線をそれてSycamore Canyon Rd.から「Narrow Road」と書かれた看板に沿って走った先にあります。鍵穴のような小さな穴から波や日差しが漏れてくる巨石「Keyhole Rock」、そしてめずらしい紫色の砂浜を見に、ぜひ寄り道してみて!

▶ Pfeiffer Beach, Big Sur
☎ 805-434-1996
www.fs.usda.gov/recarea/lpnf/recarea/?recid=10918
▶ 毎日9:00am-8:00pm
▶ 利用料:$10/台
▶ Hwy. 1からSycamore Canyon Rd(. Big Sur Ranger StationとPost Officeの間)に曲がる


Nepenthe Restaurant
Visit California

山の中の絶景レストラン
◎Nepenthe Restaurant

古代ギリシャ語で「悲しみを癒す薬」を意味するネペンセ。崖の上に建つレストランからの眺めは、まさに悲しみを癒す特効薬かも!? 景色が売りかと思いきや、食事もなかなか本格派で、接客も親切と申し分なし。季節限定コーヒーショップと、ビッグサーらしいヒッピー&スピリチュアルな要素たっぷりの、ユニークな土産物を集めたショップも併設しています。

▶ 48510 Hwy. 1, Big Sur
☎ 831-667-2345
www.nepenthebigsur.com
▶ 毎日11:30am-4:30pm・5:00pm-10:00pm
▶ Cafe Kevah:President's Dayの週末〜1月1日のみ営業:毎日9:00am-Close(天候が許す日のみ)


Deetjen's Big Sur Inn

旅愁たっぷりのアンティークな宿
◎Deetjen's Big Sur Inn

1937年の1号線開通前後から歴史を刻むディージェンズ・ビッグサー・イン。テレビなし、携帯電話圏外、外鍵なしと、今ではもう貴重な経験ができるのもこの宿ならでは。歳月に磨かれてツヤの出たアンティーク家具が置かれた部屋は快適で、しかも森の中の宿はしーんと静かで、びっくりするくらいに深く眠れてしまうのです。併設のレストランは、近所でグルメスポットとして有名。

▶ 48865 Hwy. 1, Big Sur
☎ 831-667-2377(予約は電話で受付)
www.deetjens.com
▶ 1泊$125〜$290(週末は2泊〜)


Julia Pfeiffer Burns State Park
Christian Heeb

ここもマストの撮影ポイント。
◎Julia Pfeiffer Burns State Park

80ftの高さのマックウェイフォールズが人一人いない砂浜を打ち海へと流れ込む、なんとも幻想的な風景。晴れた日にセルリアンブルーの海が輝くのを見ると、「ここが天国の入口」と言われても信じてしまいそう。滝が落ちるビーチは立ち入り禁止で、駐車場から0.6マイル程度のなだからなトレイルを歩いた先の展望台から見学可能です。なお、ファイファー・ビッグサー州立公園とは別物なので、要注意。

▶ 52801 California State Route 1, Big Sur
☎ 831-667-2315
www.parks.ca.gov/?page_id=578
▶ 日の出30分前〜日没30分後
▶ 入園料:$10/台(要現金)


Treebones Resort
KurtSimonson, Courtesy of Treebones Resort

海を見下ろすリゾートグランピング
◎Treebones Resort

宿泊料金はウェブサイト参照グラマラスとキャンプを掛け合わせた「グランピング」という言葉がはやる前からグランピングを実践していたツリーボーンズリゾート。ゲル型テント、近未来風デザインの繭(まゆ)型キャビン、鳥の巣型テントと宿泊施設はよりどりみどり。宿から太平洋に沈む夕陽を見ていると、旅に来て良かったと改めて実感できそう!

▶ 71895 Hwy. 1, Big Sur
☎ 877-424-4787
www.treebonesresort.com
▶ 宿泊料金はウェブサイト参照


Ragged Point Plaza

気持ちのいい景色とラテで、ここで休憩
◎Ragged Point Plaza

そろそろドライブの疲れが出る頃?ちょうどいい具合に絶景の休憩所が登場。ガソリンスタンドで給油して、マーケットでラテを買って、お隣のリゾート併設の海に臨む散策路を歩いてみましょ。狭い車内でこわばった脚がいい具合にほぐれていきます。

▶ 19019 Hwy. 1, Ragged Point
www.raggedpointinn.com/plaza.php


Piedras Blancas Elephant Seal Rookery

すごい数のゾウアザラシがぎゅうぎゅう
◎Piedras Blancas Elephant Seal Rookery

1〜5月のピーク時には数マイルにわたって数千頭のゾウアザラシがちょっと狭そうに大集合。1〜2月頭には生まれたばかりで、ひしっとお母さんに寄り添う、かわいい赤ちゃんアザラシが見られることも。

▶ Hearst Castleから5マイル北あたりから、北6マイルにわたる海沿いのエリア
▶ Visitor Center:250 San Simeon Ave.#3B, San Simeon
www.elephantseal.org
▶ 無料


Hearst Castle
Visit California/Blaise

メディア王ハーストの豪邸
◎Hearst Castle

メディア王と呼ばれ、映画『市民ケーン』のモデルとも言われるウィリアム・ランドルフ・ハーストが建てた豪邸、ハーストキャッスルは、アメリカの富豪の途方もない豊かさをまざまざと見せつけてくれます。邸宅の部屋数は165室、庭は127エーカーもあり、そのいずれもが贅を尽くした造り。ツアーによって見学できる部屋が異なってくるので、ウェブサイトを確認してみて。

▶ 750 Hearst Castle Rd., San Simeon
☎ 800-444-4445
http://hearstcastle.org
▶ 毎日9:00am-Close
▶ ツアー:$25〜(一般)、$12〜(5〜12歳)、無料(5歳未満)


もう一つの「丘の上の城」
◎Nitt Witt Ridge

ハーストキャッスルからほど近くにもう一つの「丘の上の城」があります。ゴミ回収業者であったアーサー・“アート"・ハロルド・ビールが、集めたゴミから車のパーツやビール缶、木々などを使い、50年以上の歳月をかけて作り上げた「男の城」は、風変わりな魅力でいっぱい!中を見たいなら電話でツアー予約をお忘れなく。

▶ 881 Hillcrest Dr., Cambria
☎ 805-927-2690
http://nitwitridge.com
▶ ツアー(要電話予約、10ドル寄付)により内部も見学可


Morro Rock

目を疑うほどの大きさ
◎Morro Rock

あまりの大きさに遠近感が狂いそうなほど巨大なモロロック。なんと高さは576ft(約175m)!2300年以上前、火山の火道内のマグマが硬化して生まれた岩栓だと言われています。紀元前からネイティブアメリカンの聖地であり、今はその岩の上に巣を作る、ハヤブサたちの楽園になっています。

▶ Morro Rock, Morro Bay
www.morrobay.org
▶ 年中無休
▶ 無料


Mission San Luis Obispo de Tolosa
Courtesy of Visit San Luis Obispo County

ユニークな展示のミッション
◎Mission San Luis Obispo de Tolosa

カリフォルニア5番目のミッション。当時、布教の中で数多くのネイティブアメリカンが迫害されたことが知られていますが、同ミッションの博物館では、そのネイティブアメリカンのチュマッシュ族に特化した展示も行われています。

▶ 751 Palm St., San Luis Obispo
☎ 805-543-6850
▶ 冬季:毎日9:00am-4:00pm、夏季:毎日9:00am-5:00pm
▶ 無料


Madonna Inn

B級感満載の名物ホテル
◎Madonna Inn

サンルイスオビスポの名物ホテルは、110室全室、異なるテーマで奇抜かつキッチュな造り。その見た目から、ついつい下世話に「ブティックホテルみたい」などと思ってしまうのですが、アメリカ人の間では一度泊まってみたい宿と大人気! 普通のホテルに飽きたなら、宿はここで決まり!? ホテル内のレストラン、Gold Rush Steak Houseも、もちろん部屋と同じく金ピカでゴージャス。意外や、味は堅実で美味。

▶ 100 Madonna Rd., San Luis Obispo
☎ 805-543-3000
www.madonnainn.com
▶ 宿泊料金はウェブサイト参照



サンフランシスコから3泊4日の1号線の旅:ロンポック〜ロサンゼルス

3日目はロンポックを経てサンタバーバラまで、2日目同様、約100マイルを移動します。ロンポックを過ぎると1号線は101号線と合流し、ベンチュラの北あたりまでは1号線よりも101号線の名前が目立つように。

しっくいの白壁に赤茶色の瓦屋根の建物が丘陵一面に広がるサンタバーバラは、さすが全米随一のリゾート地。美しいスペイン風の街並みに、カリフォルニアにいるのを忘れてしまいそう。サンタバーバラでは、定番中の定番ですが、やはりオールドミッション・サンタバーバラとカウンティー・コートハウス観光は外せません。サンタバーバラのミッションは1786年に建てられた、カリフォルニアで10番目のミッション。200年以上の歳月を経てなお色褪せることのない気品ある美しさは、さすが「ミッションの女王」と呼ばれるにふさわしいもの。

海からも目抜き通りのState St.からもすぐの宿、Casa Del Mar Inn(http://casadelmar.com)にチェックインした後は、近年、急速に人気が高まっているファンクゾーンへ。ワイナリーのテイスティングルームにブリュワリー、レストラン、アートギャラリーなどが集まったエリアで、歩いて回れるのがうれしい! このエリアで食事をするなら、カジュアルなニューアメリカンのThe Nook(http://nooksantabarbara.com)、The Lark(www.thelarksb.com)が注目株。パン好きなら、Helena Avenue Bakery(helenaavenuebakery.com)にもぜひ立ち寄ってみて。

最終日の朝は、朝ご飯の前にサンタバーバラの港を散歩し、この旅で一番遅い午前10時に出発しました。1号線はベンチュラ北のファリアビーチでいったん101号線から分離した後、再び合流し、オックスナードに入るところでまた101号線から分離。海軍航空基地沿い、そしてイチゴ畑やレタス畑の脇を走った後、ベンチュラ・カウンティー最南端のポイント・マグ州立公園で再び海沿いに戻りました。旅の間、感受性が飽和しそうなほど、たくさんのきれいな海の景色を見てきたのに、南カリフォルニアらしい日差しを受けてキラキラ輝くマリブの海は、いつまでも見ていたいほど!

道中の大半は海岸線沿いというなんとも贅沢な1号線のロードトリップ。刻々と変わる太陽の光や風、そして岩や木々など自然のユニークな造形が海の景色を彩り、同じ海の景色といっても、見るたびに新鮮な発見の連続で飽きることがありません。季節を変えて、また走ってみても面白そうです。


La Purisima Mission State Historic Park
Courtesy of Explore Lompoc

ミッション最盛期、再現!
◎La Purisima Mission State Historic Park

サーモンピンクの外壁がユニークなロンポックのこのミッション。ミッションがある公園内には、ヤギや馬、牛などもいるのですが、実はスペイン植民地時代の最盛期には2万4000頭もの家畜がいたそう。ミッションを取り囲むように、1820年代の住まいや、機織り、陶器作り、鍛冶屋などが再現されていて、ミッションを中心とした当時のコミュニティーの姿も見られます。

▶ 2295 Purisima Rd., Lompoc
☎ 805-733-3713
www.lapurisimamission.org
▶ 毎日9:00am-5:00pm
▶ 入園料:$6/台


Lompoc Wine Trail
Photo by Jason Reynolds, Courtesy of Explore Lompoc

ブドウ畑と、おいしいワインと
◎Lompoc Wine Trail

ワイナリー&ブドウ畑が山ほどあるロンポック。Lompoc Wine Ghettoと呼ばれる20以上の小さなワイナリーが集まったエリアに加えて、ブエルトンに続くHwy. 246沿いにもテイスティングルームを備えたワイナリーが並んでいます。


El Capitan Canyon
Photo by Eric Hernandez

快適!ネイチャーリゾート
◎El Capitan Canyon

峡谷に広がるネイチャーリゾート。いずれの宿泊施設もBBQピット付きで、キャンプ気分を満喫しながら、リゾートならではの快適ステイができちゃいます。リゾート内には、ヤギやリャマがいる農場や、海を見渡せるトレイルなども。

▶ 11560 Calle Real, Santa Barbara
☎ 866-352-2729
www.elcapitancanyon.com
▶ 宿泊料金はウェブサイト参照


Santa Barbara County Courthouse
Photo of Gabriela-Herman, Courtesy of Visit Santa Barbara

ここからの景色はサンタバーバラの名物
◎Santa Barbara County Courthouse

スパニッシュ・ムーア様式の壮麗な建物もさることながら、サンタバーバラを360°見渡せる時計台からの眺めが最高!

▶ 1100 Anacapa St., Santa Barbara
☎ 805-962-6464
sbcourts.org
▶ 月〜金8:30am-5:00pm、土日10:00am-4:30pm
▶ 無料


Old Mission Santa Barbara

ミッションの女王!?
◎Old Mission Santa Barbara

その美しさから「ミッションの女王」と言われるミッション。サンタバーバラに行ったら必見。

▶ 2201 Laguna St., Santa Barbara
☎ 805-682-4713
www.santabarbaramission.org
▶ 毎日9:00am-4:15pm
▶ $9(一般)、$7(シニア)、$4(5〜17歳)、無料(4歳以下)


AutoCamp Santa Barbara

秘密基地みたいなオートキャンプ
◎AutoCamp Santa Barbara

人気のエアストリームに泊まる、おしゃれオートキャンプ。こだわりのリネンやアメニティー、キッチン、シャワー、中にはバスタブ付きの部屋もありと至れり尽くせり。観光には、無料ビーチクルーザーでGO!

▶ 2717 De La Vina St., Santa Barbara
☎ 888-405-7553
autocamp.com
▶ 宿泊料金はウェブサイト参照


Malibu Farm Pier Cafe

マリブっておいしい
◎Malibu Farm Pier Cafe

マリブのピアの突端にある、海風が気持ちのいいカフェ。地元のオーガニック食材を使ったシンプルでおいしい料理で大評判。ピアの入口には同系列のレストランもあります。

▶ 23000 Pacifi c Coast Hwy., Malibu
☎ 310-456-1112
www.malibu-farm.com
▶ 月〜金9:00am-4:00pm、土日9:00am-8:00pm


Getty Villa

ローマ風の邸宅に並ぶ古代ギリシャとローマの傑作
◎Getty Villa

4万4000点以上の収集物から、1200点以上の古代ギリシャ、ローマ、エトルリアの美術工芸品が展示されているゲティー・ヴィラ。作品が作られた当時を彷彿させる、古代ローマの邸宅を模した展示室も見事。入館は無料で、駐車場代と事前予約が必要です。

▶ 17985 Pacifi c Coast Hwy., Pacific Palisades
☎ 310-440-7300
www.getty.edu
▶ 水〜月10:00am-5:00pm
▶ 無料(要予約、駐車料金$15/台、3:00pm以降$10/台)


ロンポックに寄らずに1号線をそれて内陸に寄り道!

少し内陸へ寄り道して、映画『Sideways』気取りでワイナリーめぐりをしたり、個性的でかわいい小さな町に立ち寄ったりしてみるのも楽しい。

Union Hotel
Matt Dayka

1号線を走ることにこだわるのでなければ、ロンポックはスキップして、アロヨグランデから1号線をそれ、101号線と154号線を走るのもオススメ。このあたりはワインの産地として有名なエリアで、101号線、154号線周辺の下道沿いには、大規模な生産者から家族経営のものまで、いろいろなタイプのワイナリー&ブドウ畑があります。中には、一般にあまり流通していないユニークなワインを買えるところも! 西部開拓時代の面影を残すロスアラモス、ワインテイスティングを中心とした観光地ロスオリボス、ワインと恋愛をめぐる映画『Sideways』の中心的舞台となったブエルトン、デンマークタウンのソルバングと、どの町も小さいながら独自の個性があって、旅の思い出がいっそう鮮やかになりそうです。



Flying Flags RV Resort & Campground

ロードトリップの宿なら、RVパークで!?
◎Flying Flags RV Resort & Campground

ロードトリップ気分を盛り上げてくれるRVパークの宿。サファリテント、キャビンなどもあり、キャンピングカーがなくても大丈夫。BBQピットを前に青空の下、買ったばかりのワインを開けてかんぱーい。

▶ 180 Ave Of The Flags, Buellton
☎ 877-783-5247
www.highwaywestvacations.com/properties/flyingflags
▶ 宿泊料金はウェブサイト参照


サンフランシスコからロサンゼルスの旅
ワイナリー、雑貨屋、チョコレートショップなどが並ぶ、ロスオリボスのダウンタウン。(Photo by Matt Dayka)
サンフランシスコからロサンゼルスの旅
西部劇を思わせるロスアラモス。1880年築のUnion Hotel。今もホテルとして営業中。(Tenley Fohl Photography)
サンフランシスコからロサンゼルスの旅
ロスオリボスのダウンタウンには近隣のワイナリーのテイスティングルームが25軒以上。
サンフランシスコからロサンゼルスの旅
お土産探しなら、Los Olivos General Storeへ。乙女心をくすぐるアイテムがいっぱい。(Tenley Fohl Photography)
サンフランシスコからロサンゼルスの旅
これはIndustrial Eatsの店内。ブエルトンには、ほかに映画『Sideways』でお馴染みのレストランHitching Post IIも。
サンフランシスコからロサンゼルスの旅
おいしいワインのあるところには、おいしい食あり!ブエルトンのIndustrial Eatsの絶品ピザ。


1号線の雄大な景色の中を走る忘れられない自転車の旅

文=込山洋一(ライトハウスCEO)

サンフランシスコからロサンゼルス:1号線の雄大な景色の中を走る忘れられない自転車の旅
すごい勢いで走り抜ける車の横で、必死にペダルをこぐ。

これまで西海岸のさまざまなルートを自転車で走ってきたが、その中でももっとも変化に富み、ダイナミックで美しいのが、1号線をモントレーからモロベイまで走る約120マイルの区間だ。これまでに2回走った。

1回目は、サンフランシスコからパロスバーデスの自宅までの530マイルの旅。息子の大学の入学前(3年前)、卒業旅行を兼ねて二人で8日間かけて回った。

往路はアムトラック(バスと列車)で、ロサンゼルスのユニオンステーションを朝出発してサンフランシスコに夕方に到着(アムトラックは事前に自転車携帯を申告する必要があるので要注意)。

サンフランシスコからロサンゼルス:1号線の雄大な景色の中を走る忘れられない自転車の旅
北向きなら、右手側に見える風景はおおよそこんな感じ。牛がのどかに草を食んでいる。

下道をGoogle Mapで探しながら、1号線にはモントレーの手前から入った。海岸に沿って通されたこのルートは、最初から最後まで息を飲む絶景であるとともに、登りが8400フィート(2500メートル)を超える「息が切れる」タフなコース。それでも父子で励ましあいながら、時にケンカもして、少しずつ前に進む毎日が、少し残っていた反抗期を流し去り、絆をそれまで以上に強くしてくれた思い出のコース。

2回目は去年の9月。自宅からサンシメオンまで車で移動。そこから自転車に乗って、逆ルート(北向き)で北上し、カーメルから内陸に切れ込み、時計回りで一周するというコースだった。これは大失敗。北から南に吹く向かい風に自転車が前に進まずに往生した。特に夕暮れ時の強風はすさまじく、自転車ごと吹き飛ばされそうになった。自転車でこのルートを走る時にはぜひ北から南で計画していただきたい。

サンフランシスコからロサンゼルス:1号線の雄大な景色の中を走る忘れられない自転車の旅
左手側は海が続く。海はどれだけ見ても飽きない。同じような写真を飽きずに何枚も撮った。

自転車で1号線を走るに当たって、よ〜く理解しておかなくてはならないのは、1号線が勝手に他の道に合流して消えたり、突然ほかの道から生えたりしてくること。1号線だからといって一本道ではなく、神出鬼没で気まぐれな道だと理解しておこう。

もうひとつは、Google Mapが推奨する自転車ルートも絶対ではなく(むしろいい加減で)、民家(畑や牧場)やロードバイクでは走行不能なトレイルを勧めることがあること。

具体的には、Google Mapで2地点と交通手段(自転車)を入力すると、推奨ルートと距離、想定時間が表示されるが、拡大して実際の道を画像で確認するなど、事前にチェックしておかないと、目的地に辿り着く前に日が暮れたり、携帯の電波の届かないエリア(あるいは電池切れ)で立ち往生したりするなど、危険が伴うので注意が必要だ。

サンフランシスコからロサンゼルス:1号線の雄大な景色の中を走る忘れられない自転車の旅
走り終わって、ビールを飲む前の僕。

特に1号線の海岸沿いは、夏でも日が暮れると急速に温度が下がるし、宿泊施設と宿泊施設の間の距離が長いので、万が一に備えて以下の点に留意してほしい。
・水分とエネルギーの消費が早いので、水と食料は十分に備える。
・いざという時のために、携帯用ライトと防寒着を用意しておく。
・位置情報アプリなどを使っていると、携帯電話のバッテリーが切れるのが早いので、予備のバッテリーを多めに備える。
・事前に宿泊施設の場所と料金を確認しておき、複数のプランを用意する。

最後に複数の人数で走る場合の注意点。自分自身はもちろん、一人でも病気やケガをしたら前に進めない。計画にはゆとりを持って。競走ではないから、互いのペースを合わせるのはもちろん、仲間のコンディションや体力、精神状態をくみながら、ベストなパフォーマンスを発揮できるように助け合おう!


※このページは「2017年1月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。