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留学生のための就職相談室

留学生の就職活動やキャリアの悩み・相談に、就職・人材派遣のプロが答えます。

現在、日本で就職するかアメリカで就職するか悩んでいます。何か良いアドバイスはありますか?

 一般的な日米の最近の雇用事情をご説明します。日本では、一昨年あたりから景気回復基調が持続しており、多くの企業で新規採用枠を増やしています。また2007年は、団塊の世代の社員が大量に定年退職を迎えることから、人材の不足が懸念されており、求職者にとっては追い風の状況です。
 一方、アメリカにおいては、今年の後半あたりから景気が減速してくると言われていますが、ここ数年の好景気に支えられ、全米の雇用者数は増加しています。企業サイドも、ビザのサポートや労働条件に対して柔軟になってきており、求職者にとっては就職、転職のチャンスを活かせる機会も多くなってきています。しかし、ビザ(特にH1─Bビザ)の発給数が限られており、現在も増える見込みはないため、ビザサポートが必要な人にとっては厳しい状況は続きそうです。
 ところで、「ビザの問題がない日本での就職の方が簡単だ」と思っている人がいますが、そのような甘い考えは捨てた方が良いでしょう。
 「新卒枠で就職できるのは人生に1回だから」と、日本への帰国を決める人も多いようですが、日本でも雇用に対する意識が変化してきています。就職後、数年で転職する人の数が増えてきており、転職に対する理解が深まると同時に、終身雇用に対する意識が薄くなっていきます。
 企業サイドからすると、求める人材には、日本でもアメリカでも共通する点があります。日本とアメリカのどちらかという選択の仕方ではなく、まず自分は何がしたいかを明確にし、それを実現するためにはどんな企業があり、その企業が日本にあるかアメリカにあるか、ということではないでしょうか。
 また、アメリカに勉強で来ている多くの人が、将来英語を使う仕事をしたいと希望されていますが、英語はコミュニケーションツールの1つ。英語で何をするかが重要です。