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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

英語が苦手。娘の幼稚園の友達と打ち解けられますか?

どうしても英語がダメな主婦です。最近、娘が幼稚園でできたという友達をよく家に連れてくるのですが、その子供たちとコミュニケーションがとれず悩んでいます。本当は娘によその子を連れてきてほしくないのですが、それでは娘があまりにもかわいそうなので、そうも言えません。母親が英語が話せなくても娘の子供たちと打ち解けられる方法はないのでしょうか?

松本輝彦(INFOE代表)

言葉が通じなくても
日本の遊びでもてなしてみて

 打ち解けられる方法、ありますよ。折り紙、お手玉、おはじき、あや取り、など、言葉が通じなくても、やり方を見せて、一緒にやればわかるような遊びです。お子さんの友達に合わせようと神経質にならないで、お母さんの得意な遊びでもてなしてあげましょう。
 お母さんが遊び方を説明できないのならば、娘さんに英語で通訳してもらいましょう。友達を家に連れてくるようならば、お子さんの英語はお母さんよりもよく通じるのでしょう。お子さんの活躍する場を作ってあげるいい機会です。
 また、日本の絵本は大変カラフルなものが多いので、娘さんの英語が十分ならば、お子さんに説明させてもいいのでは。

我が家のママゴト遊び

 我が家には2歳ずつ違う3人娘がいます。子育ての時期に、「家庭内では日本語しか使わない」というルールを徹底していました。ある日、子供たちが英語でママゴト遊びをしているのを見つけました。忠告すると、「だって、日本語でなんて言ったらいいか知らないんだもん」との返事。そこで、お母さんに入ってもらって、日本語でママゴト遊びをしてもらいました。数日後、3人に近所に住む世界中からやってきた子供たち数人が加わって、一緒にママゴト遊びをしているのに出くわしました。驚いたのは、全員、日本語でママゴト遊びです。
 子供たちにとっては、興味のある遊びであれば、何語であっても関係ないという例です。

気をつけたい
お菓子とおもちゃ


 幼児のご相談で多いのが、「友達と遊べない」「日本人の子供とばかりしか遊ばない」です。心配しているお母さんたちは、「幼稚園の時代は、子供の社会性を養うために大切な時期である」ことをご存知です。
 ここでご相談のあったお子さんは、お友達と積極的に遊んで、現地の子供たちと自分でお付き合いをしている、とのこと。たいていのお母さんにとっては、なんともうらやましい話です。娘さんに感謝してもいいくらいではないでしょうか。

 子供のおもてなしで注意することは、食べ物とおもちゃです。お母さんの好意が思わぬトラブルの原因になることがあります。
 日本の家庭では、子供たちへのもてなしとしてお菓子などの食べ物を出すのが普通ですが、文化の違い、アレルギーなどの心配がありますので、十分注意してください。事前に、子供たちのお母さんに聞いておく位の注意が必要です。
 もうひとつは、高価なおもちゃです。日本のおじいちゃんやおばあちゃんに買ってもらった日本のおもちゃは子供の宝物です。一般に日本製のおもちゃは精巧にできています。アメリカ人の子供には少し柔にできているようで、よく壊れます。大切なおもちゃを壊された子供、高価なおもちゃを台無しにされたお母さん、共に気分を悪くすることになります。はじめから高価で大切なおもちゃでは遊ばせないことです。

幼児の英語は難しい

 「どうしても英語がダメ」と自信喪失ですね。でも、私の体験からですが、小さな子供と英語をしゃべるのは、1番難しいんですよ。子供は、聞いている外国人の私たちに通じるようにしゃべろうと、簡単な単語を使ったり、ゆっくり話したりと、気を使わないからです。それと、早口の幼児の英語を聞き取れたとしても、ほとんどの言葉は学校の英語の授業では習いませんので、私たちが知らなくて当然です。

 今後、アメリカでの滞在が長くなるのなら、なお一層、英語の勉強に励んでください。言葉だけではなく、アメリカの文化や考え方を知ることも大切です。子育てを通じて、お子さんと共に成長していけばいいのです。いや、お子さんをしっかり育てていくことが、勉強になるのです。「お母さんが異文化理解の努力をしないと、その子供は適応が困難になる」というのが私の持論です。がんばってください。