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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

カレッジから4年制大学へ トランスファーでの注意点は?

カレッジから4年制大学へトランスファーでの注意点は?

松本輝彦(INFOE代表)

1年間で4大への進学が決まる。 英語のエッセイが鍵。

高校卒業後、コミュニティーカレッジ(以下、カレッジ)で学び、4年制大学(以下、大学)
に転入学(トランスファー)する人へのアドバイスです。

転入学へのステップ

転入学とは、通常、カレッジで2年間の学習後、大学の3年生として転入することです。大
学は、転入学後の学業に困らないように、その大学の学部や専攻の1、2年生が学ぶのと同等の内容やレベルの学習を済ませてきたカレッジ生を受け入れます。

カレッジと地元の大学が転入学の協定を結んでいるのが一般的です。その協定には、希望の学部・専攻に転入学するためには、カレッジでどのクラスを受講し、何単位を取得し、最低どのくらいの成績平均点(GPA)を取る必要があるのかなどが細かく決められています。

転入学を希望するカレッジ生は、大学に転入学するまでに
決められた入学条件が満たされる段階になったら、大学に出願します。大学の入学時期は月ならば、出願は前年の冬(11、12月)となります。

出願後、カレッジの残りのクラスを受けながら、春(3月頃)まで入学合否の通知が届くの
を待ちます。いくつかの大学に出願するのが普通ですので、入学許可が出た大学を選び、進学する旨を連絡します。

カレッジの授業がすべて完了したら、最終の成績書を大学に提出し、秋から3年生として大学で学ぶことになります。

上が、カレッジから大学への転入学の一般的な流れですが、冬以外の時期に転入学する
場合や、地元にはない遠隔地の大学へ進学する場合は、手続きが異なります。

注意点

カレッジ2年から大学3年への転入学に成功するためには、次の点に注意してください。

.レッジとは

2年制のカレッジは、4年制大学への転編入の基礎学習の場であると同時に、社会人の生
涯学習や職業訓練のための学習の機会も提供しています。そのため、年齢も目的も大きく異なる人たちが、同じ授業を受けています。

30人くらいのクラスであれば、真剣に大学への転入学を目指している人の数は、1割にも
満たないと思ってください。その中で緊張感を持って、転入学のための勉学を続けるのは、あ
なた自身の強い意志が必要です。

1年目で決まる

大学への出願は2年目の秋ですので、実際に大学へ送られる成績は1年目のものだけです。最初の1年間(2、3セメスター)の成績で、大学への転入学が決まることを頭に叩き込んでください。

また、大学の出願条件の一つに成績平均点があります。カレッジで「A」または「B」の成
績が必要で、「C」はまともな成績とはみなされない、と考えてください。

高校のプレッシャーから解放されて、自由な雰囲気のカレッジで「ゆっくりスタート」した最初のセメスターで1つでも「D」や「F」を取ったら、転入学は「夢」に終わってしまいます。

エッセイが大変 

カレッジ、大学での学習に最も大切なのが「エッセイ力」です。「フレッシュマン・エッセイ」は、大学生の学習に欠かせないこの力を身に付けさせるために必修科目とされているのです。

他の科目、例えば「ミクロ経済学」「社会学概論」などの科目は未だ学んだことのない内容なので、カレッジでの授業を一生懸命頑張るしかありません。数学や理科系科目では自分
のレベルに合ったクラスを取ることができます。

しかし、「英語」クラスでのエッセイ力は、小学校から高校までの学習で積み重ねてきたものです。多くのカレッジ生が「英語」で成績を落としてしまいます。エッセイ力が弱いと感じている人は、カレッジが始まる直前の夏休み中に、真剣に復習しておくことを強くすすめます。

◇  ◇  ◇

12年生の皆さんの中に、希望する大学の入学許可を勝ち取れなかったので、カレッジで学び、4年制大学に再挑戦する人も多いと思います。

アメリカは、大学での教育にも「セカンド・チャンス」を与えてくれる国です。自分自身の
高校卒業までの学習を反省して、そのチャンスを活かせるように、全力で頑張ってください。



(2011年4月16日掲載)