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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

日米どちらの大学へ進学すべき? 日米の大学の客観的な比較は?

日米どちらの大学へ進学すべき?日米の大学の客観的な比較は?

松本輝彦(INFOE代表)

最新の世界の大学ランキング米の上位独占、日本の衰退?

世界の大学ランキング

イギリスの教育専門誌による、毎年恒例の「World University Ranking」が10月に発表されました。

このレポートは、「大学研究者の相互評価」「世界の有力な公・私企業の大学卒業生のリクルート担当者の評価」「外国人教員数、留学生数、教員一人あたりの学生数、教員一人あたりの論文引用数の4種類のデータ評価」を点数化し、総合点で世界の大学の順位を決めたものです。

どの国の大学 ?

2011年の上位100大学の大学数が多い国と、それらの国の07年、09年の100位以内の大学数を、下の表にまとめました。

アメリカの大学がTOP100の半分を独占。イギリス、オーストラリア、カナダ(かつての大英帝国の国々)が2割を確保。これらの英語圏の大学が7割を占めています。

日本は2校で、初登場の中国、韓国と並びました。また、北欧の国の健闘も目立ちます。

日本は2大学だけ!

ここでは紹介できなかった詳しいデータも加えて見てみると、日本の大学の評価低下がはっきりと表れています。

日本が09年の6校から2校へと、他国と比べて大きく減少しました。順位を200位まで下げても、09年・11大学⇒11年・5大学と減少しています。

また、今年の日本の2大学は東京(30位)、京都(52位)でした。東大は非英語圏の大学では2番目ですが、07年(17位)、09年(22位)と連続で順位を下げています。日本の他大学も大きく順位を下げています。特に、私立大学の雄、慶應(09年・142位⇒11年・301〜325位)、早稲田(148位⇒375〜400位)はびっくりするほど大きく順位を下げました。

順位にどんな意味が?

上に示した結果の原因と、その影響を考えてみましょう。

〃从册瑛諭教育の世界でもグローバル化による急激な変化を反映して、大学のランキングも大きく変化している。また、世界共通語としての英語圏の大学が留学生を多く集めているので、評価が高くなっている。

▲▲献△篷眠い旅颪侶鯑ぶりは、義務教育学力の国際比較(PISA)と同様の傾向を示している(日本の衰退も!)。

少子化社会での労働力確保のために日本政府は「留学生30万人計画」を推進しているが、こんな調査結果では留学生が確保できないのでは?

て本の大学はレベルアップに努力している。しかし、この調査では、アメリカの大学教育との差があまりにも大きい、と見える。

イ匹鵑淵薀鵐ングにも評価方法・基準がある。この調査は、イギリスの教育関連企業が行ったもので、調査の実態と併せて、その評価基準が世界的にフェアなものかどうか、判断が必要である。大学教育の質と量の低下を指摘された、日本の大学関係者からの批判的な意見の報道もある。

Δ海離薀鵐ングは、ホームページで年間数百万人が参照し、世界の500 以上の新聞・雑誌で紹介されているとのこと。グローバル社会での活躍を目指す学生・保護者など大学教育に関心のある人たちへの影響力は決して小さくない。

「日本とアメリカ、どちらの大学に進学しようか?」と考えている高校生・保護者の皆さんの参考になれば幸いです。

出典: www.timeshighereducation.co.uk

(2012年1月1日号掲載)