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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

インターネットの高校がある? 海外子女にどんなメリットが?

オンラインと通信制の高校は海外・帰国生の新たなチョイスです

松本輝彦(INFOE代表)

オンライン・ハイスクール

アメリカで、オンラインのハイスクールで学ぶ高校生が急激に増えてきています。

インターネットの発達と通信環境の向上を背景に、動画や双方向の通信をフル活用した、インターネット上のオンライン形式授業が、容易に受けられるようになり、アメリカ全土で急激な広がりを見せるようになりました。

オンライン・ハイスクールでは、それぞれの学校が要求する受講科目で単位を習得し、要件を満たせば、高校卒業資格を取得し、大学へ進学することができます。

多くは私立(有料)ですが、最近、地域住民のために学校区やNPOが運営する公立校(無料)も増えています。

通信制高校

日本には、教育の多様化を目指した、文部科学省が近年設立を認めた新タイプの高校、通信制高校があります。

新入学だけでなく在学中の途中編入も可能で、入学資格は学校により異なります。資格の一つとして、一定の地域の生徒だけを受け入れる学校から、どこに住んでいても(外国でも)入学・卒業が可能な学校もあります。

通信制高校は、学校により形式、指導方法が大きく異なります。「通信制」では、その名前の通り、ほかのタイプの高校のように、全日制・定時制のような定期的な登校を前提としていません。しかし、「スクーリング」と呼ぶ、年1回1週間などと比較的短期間の通学を要求する学校もあります。その一方で、100%自宅学習で卒業できる学校もあります。

「通信」の方法も、郵便・放送・インターネットなどと、学校によってさまざまですが、最近は、通信環境の向上を活かして、動画での授業や、先生とのリアルタイムでの質疑応答など、その指導方法も多様になっています。

海外・帰国生のメリット

ここで紹介した新しいタイプの高校は、現在アメリカで学んでいる高校生、また、日本に帰国後の高校生に、新たなチョイスを提供します。

●高校生で日本から渡米した場合
単位数不足で現地高校が卒業できない時、オンラインで受講した科目・単位を現地高校に認めてもらい、卒業することが可能になる。ただし、現地高校の事前の許可が必要。

●現地の高校在学中に日本に帰国
帰国と同時に、現地高校からオンライン・ハイスクールに転校し、残りの単位を取得して、「現地高校」を卒業する。この卒業資格で帰国子女大学入試を受験したい場合にも、この方法が可能?(まだ誰もトライしていない?)

●日本帰国後、英語での勉強を続けたい
日本の公立高校(授業料無料)で日本語で学び、オンライン・ハイスクールで好きなクラスだけを英語で受講する。こうして英語力を伸ばしておけば、アメリカの大学に進学することも可能になる。

●日本に帰国するが、アメリカの大学に進学希望
オンライン・ハイスクールで「アメリカの高校」の卒業資格を取得し、アメリカの大学に出願する。この場合、日本の高校卒業資格は必要ない。

●日本帰国後の高校編入が大変
無理に普通の高校に入学・編入しないで、学校選択のチョイスの一つとして、通信制の高校で学ぶ。

(2012年4月1日号掲載)