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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

滞米5年。帰国時に適応できるか心配。 帰国生の多い中学はどこ?

帰国子女受入校の実情と、入学後の指導内容に注意!

松本輝彦(INFOE代表)

滞米が長くなったお子さんの学校の選択は、スムーズな帰国適応に大きな影響を与えます。同じ海外生活経験をしてきた同級生がいるかどうかは、帰国生の学校選びで大きな役割を果たします。

帰国生の多い中学

全校生に対する帰国生の割合が多い中学を調べてみました。

海外子女教育財団が発行する『帰国子女のための学校便覧2012』には、帰国子女受入校として228校の中学が掲載されています。その中で、在校生に対する帰国生の割合が10%以上の学校を示したのが下のリストです。

「同級生のなかに帰国生がいれば、帰国適応も楽」と期待する保護者の皆さんにとって、10%は多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか?どちらにしても日本国内には、このリストで示したように、30校以下の学校しかありません。

帰国生?

皆さんは「帰国生」がお子さんと同じような環境で生活し、学び、帰国してきた子供を想定していませんか?

欧米の英語圏の国々で学んで帰国した子供の数が、日本企業の進出の顕著なアジア地区の日本人学校からの帰国生に比べて少なくなっているのが現状のようです。

「帰国生」=「日本人学校」と考えている受入校の話を、よく聞くようになりました。考えてみれば、英語はできるものの日本語が弱く、生活習慣の違う変わった生徒よりも、日本の学校とまったく同じ学習内容をしっかり勉強してきた日本人学校出身生の方が、受入校で教える先生にとっては指導が楽なのは当たり前です。

ですから、現地校で学んだお子さんの帰国後の学校選びでは、希望校の教育の具体的な内容に注意が必要となってきます。

入学後の教育

「入学後にどんな教育を受けられるか?」は、学校選びの大きな条件です。

「日本の子供たちと同じ教育を」から「現地校での教育の継続を」まで、保護者の望みは大きな差があります。それに対応するように、「進学校」から「インター校・IB(国際バカロレア)校」まで、それぞれの学校が目指す教育の幅は広くなっています。

さらに、少子化による子供の減少や文部科学省の教育改革の影響を受けて、日本の学校、特に私立校は生き残りをかけてさまざまな改革を実施しており、それぞれの学校の具体的な指導内容に大きな差が生まれています。

保護者が、我が子に受けさせたい教育が何なのかをじっくり考え、その教育を提供してくれる学校をしっかり調べることが必要です。

(2012年9月1日号掲載)