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アメリカでの育児・子育て

ライトハウスに連載中の人気教育コラム、ハワイ在住の専門家がバイリンガル教育のノウハウを提案する「船津徹のアメリカで実践 バイリンガル子育ての秘訣」のほか、英語学習や学校教育、受験などについての疑問に答える「教育カウンセリング」をご紹介。アメリカでの育児・子育て・教育・子供の学校選び・進学に役立つ情報を提供しています。

船津 徹
船津 徹

バイリンガル教育カウンセラー。福岡県生まれ。

在米3年の小学生の客観的な英語力を計るには?

在米3年で、小学3年生と5年生の娘がおり、2人とも現地校と土曜日の補習校に通っています。おそらく来年帰国するので、娘たちの客観的な英語力はどの程度なのか知りたいと思うのですが、そういった評価をしてくれる機関はありますか。

松本輝彦(INFOE代表)

英検を有効に活用しましょう
中学受験予定者は2級が目標

 「子供の英語力を客観的に知りたい」というご質問はよく聞きます。子供たちもアメリカの学校に馴染んできて、その英語の会話を聞いているとネイティブと同じように聞こえるし、学校の宿題も自分でこなし、先生の評価も悪くない。しかし、帰国が近づくと、日本の子供と比較してどの程度できるのか心配になってきます。

 南カリフォルニアに住む日本人の小学生が受験できる英語力判定試験に、英検(実用英語技能検定)があります。

英検

 この試験は、(財)日本英語検定協会(STEP)が1963年に始めて以来、毎年250万人以上が受験しているものです。最近は、学校での英語教育のバロメーターとして人気が高く、決められた級を合格していると、入学試験で優遇されたり、大学で単位認定されたりします。

 試験のレベルは、図1のように、7段階に分けられています。(STEPのホームページより)
 英検は、ロサンゼルス地区で、年3回(6月・10月・1月)受験できます。北米公開会場では5級から1級までの全7グレード、準会場では5級から2級の試験が行われます。詳細については、次のホームページをご覧ください。

◉日本英語検定協会:http://www.eiken.or.jp/
◉北米公開会場:ロサンゼルス会場 http://www.eiken-ryugaku.com/moushikomi.html
◉準会場:シグマ・スクール(トーランス)http://www.sigmaschool.com/

小学生の英検受験

 英検は、日本の人たちが受験する英語のテストです。日本語で出題され、問題中にも日本語が出てきます。少なくとも、ある程度の日本語が読めて、理解できないと、受験すること自体が困難になります。このように日本語に不安があったり、検定試験を受けた経験のない子供のために、模擬試験などを提供してサポートしてくれる塾もあります。

 受験準備のためのテキスト・問題集・過去の問題などは数多く出版されており、アメリカ国内の日系書店で簡単に入手できます。インターネットにも模擬試験や受験のアドバイスなどを提供するサイトが多くありますので、活用してください。このような資料を使って、お子さんの受験級を決めるのは難しくありません。

 ご相談のお子さんたち(在米3年、小学2年生と5年生)は、補習校にも通っておられて日本語に問題はないと思われますので、英検の受験が適しています。これまでの他の小学生の受験実績から判断して、2年生のお子さんは3級から始めて準2級を目標に、上のお子さんは準2級から2級の受験をおすすめします。

 帰国後の進学先として、公立や私立の中高一貫校を希望し、中学受験を計画しておられるならば、最低準2級、できれば2級を合格して日本へ帰国してください。筆記試験の受験はさせるものの、準2級を合格していれば十分な英語力があると判断して入試で合格させる中学が多くあります。帰国後の進学のチョイスが大きく広がります。

 海外では「子供をバイリンガルに」と日本語と英語での勉強を強いておきながら、帰国後、英語の学習を忘れてしまう保護者が多くいます。海外での子供の努力を無駄にしないためにも、帰国後の英語学習の継続が必要です。英検のより上級の合格を目標として、英語の学習をすると効果的です。そして、その努力と結果は、高校や大学への進学に大きなプラスとなります。



 以上、小学生の英語力を客観的に評価する道具として、英検を紹介しました。帰国前に、ぜひ1度受験させてあげてください。