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病気の処方Q&A

かかりやすい病気や怪我の症状と、治療のポイントを解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

インフルエンザ

幼児の死者も出たインフルエンザ

 インフルエンザとは、毎年冬にはやるウイルス性の感染症です。04年のインフルエンザは、例年よりシーズンが早めに到来したうえに、症状がきついため、通常より多くの健常者が予防接種を受け、03年12月中旬で予防接種のストックがなくなってしまいました。通常、インフルエンザのピークは2月です。

 インフルエンザでは死者が出ることもありますが、通常子供が死亡するケースはあまりありません。ところが03年は、11月中にコロラドで5人の子供がインフルエンザで死亡しました。従来ですと、予防接種を受けるのが1番の予防になるのですが、予防接種を受けなかった人は、症状が現れたら早めに医師の手当てを受けることをおすすめします。

 インフルエンザにはA、B、C型があり、毎年流行しているのはA型が主です。A型と言ってもその種類にかなりの数があるため、03年の予防接種の型もパーフェクトマッチではありませんでしたが、予防接種をすると症状は軽減されるはずです。


高熱が続いたら48時間以内に医師の手当てを

 風邪とインフルエンザの症状の違いですが、風邪は喉の痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、重症化することはありません。一方、インフルエンザは高熱(39℃以上)が続き、関節炎や筋肉痛など全身の症状が強く、併せて風邪と同様の喉の痛みや鼻汁などの症状が現れます。

 風邪は24時間から48時間で治るのが普通ですが、インフルエンザは5日から1週間続き、肺炎まで引き起こす可能性がありますので、高熱が2日以上続いたらインフルエンザを疑った方がいいでしょう。


市販の薬はウイルスには効かない

 インフルエンザは、近年、医師のオフィスでも簡単に検査できるようになりました。鼻の粘液をコットン棒で取って免疫検査しますが、15分もあればできる検査なので、疑わしいと思ったら早めに検査してください。

 症状がひどくなると、肝臓が痛くなったり、下痢や腹痛を伴うケースもありますので、治療には抗ウイルス剤を必要とします。薬局で処方箋なしで買えるインフルエンザ用の薬は、発熱や鼻詰まりなどの症状を和らげますが、ウイルスや細菌に直接効くものではありません。またインフルエンザの解熱剤として、アスピリンの使用は避けてください。急性肝不全を起こすことが稀にあります。

 うがいや手洗いも有効で、万が一かかってしまったら、家族にうつさないために、マスクをするのが1番効果的です。


最所栄一医師
ロサンゼルス出身。
UCLA卒業後、筑波大学で医学修士取得。
USCメディカルスクール卒業後、UCアーバイン・メディカルセンターで内科研修終了。
各病院を経た後、2000年に開業。