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病気の処方Q&A

かかりやすい病気や怪我の症状と、治療のポイントを解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

肩こり

内臓疾患やストレス食生活の乱れも原因に

 首の周りの筋肉が緊張し過ぎて固まり、血行不良を起こすことによってなるのが肩こりです。血行不良を起こすと、血液中のミネラルや栄養分のバランスが崩れるため弾力性が悪くなり、筋肉が正常に収縮できなくなります。筋肉にはマッスルベリーと呼ばれるいわゆる筋肉の腹があり、ここにあるスプリング状の神経固有受容器が伸び過ぎたり、硬直すると、脳にあるコントロールセンターが「これ以上伸ばしてはいけない」とストップをかけます。要するに緊張度をセットするのです。すると「肩がこった」という状態になるというわけです。

 ひと口に肩こりと言ってもいろいろ原因があり、背骨のずれや悪い姿勢、内臓疾患などから肩こりを起こしている場合もあるので、一概にあなどれません。乳ガンや胃ガンなどが原因で、慢性的な肩こりや首の痛みが起きることもあります。

 また身体のミネラルや糖分のバランスを整え、ステロイドなどを作る副腎が弱ると、炎症を抑える力が弱くなるので、肩こりが起こりやすくなるのです。副腎は、ストレスや甘いもの、コーヒー、タバコ、お酒などの取り過ぎによっても弱るので、食生活の乱れやストレスが原因で、つりやすい筋肉を作っていることも考えられます。


操り人形になった姿勢や軽いストレッチが効果的

 筋肉は骨の周りにあり、筋肉が緊張すると、その骨がずれてきます。いつも足を組んで座っていると、お尻の位置がずれるのです。たとえば右足を組むと、お尻がずれて、立った時に右足が短くなります。すると身体が右に傾き、それが肩こりの原因になっている場合もあります。また顎関節症といい、顎が歪んで口が開く人がいますが、これも肩こりの原因になります。

 治療方法としては脊髄矯正、マッスル・リリース・テクニックで、固まったり弱ったりした筋肉を、伸ばしたりほぐしたりしてあげます。また、マッサージを受けた後で「もみ返し」を起こすのは、筋肉を反対方向に押すことによって、さらに硬直させてしまった状態です。

 肩こりの予防には良い姿勢を保つこと。操り人形になったように、胸が出てお尻や足が浮くような感じの姿勢が理想的です。またラジオ体操などで、簡単なストレッチや首を動かしたり、腕を伸ばすのも有効です。血行不良解消には、入浴も役に立ちます。
 



East-West Chiropractic Acutherapy Clinic
ロバート・ジョー D.C.
UCLA卒。スポーツカイロプラクティック認定士


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