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病気の処方Q&A

かかりやすい病気や怪我の症状と、治療のポイントを解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

ぎっくり腰

痛みは後ろでも原因は前部の筋肉

 ぎっくり腰になるのは、重い物を持ち上げた時だけとは限りません。前かがみの姿勢、例えば洗面台で顔を洗った後など、何気ない姿勢からでも起こります。朝起きた時、腰が伸びにくかったり、長時間座った後でまっすぐ立ちづらかったりした場合などは、ぎっくり腰の前兆です。

 腰痛の原因には関節のずれや椎間板ヘルニアなどもありますが、最も多い原因は背中の筋肉ではなく、腰椎の前にある筋肉が弱ることです。

 腰を支えている大腰筋(だいようきん)は、腰椎の前の部分から大腿骨にまで続く大きな筋肉で、座った状態では縮んで短くなりますが、立つと伸びます。いつも足を組んで座っていたり、姿勢が悪い、運動不足などにより大腰筋の弾力性が失われると、立った瞬間につったり硬直して腰骨を前に引っ張り、筋肉の力で関節がずれ、身体を支えている仙骨もずれてぎっくり腰が起きるのです。

 また、急に重い荷物を持ち上げたり、年を重ねるごとに体重のせいで、骨と骨の間が狭まったりして椎間板に圧力がかかり、それがかかり過ぎると椎間板が水の入った風船がつぶされるようになり、坐骨神経を圧迫し痛みを感じるケースもあります。


日頃の心がけで予防

 予防法としては、筋肉の弾力性を整えること。体がカメラで足が三脚だと考えると、大腰筋、お尻の筋肉、腹筋の3つの筋肉が三脚にあたります。このバランスが整っていないと、腰痛の原因になったり、しいてはぎっくり腰を引き起こすのです。

 大腰筋を強化するには、階段上りなどが効果的です。またお尻歩きも効果があります。これは、床に座って両足を前に伸ばし90度の姿勢をとります。両腕を胸の前で組み、両膝、両方の腿を床に着けたままの状態で、膝を曲げずに、足はまっすぐな状態でお尻だけを動かして前に進んでいきます。最初は20歩から30歩程度、慣れてきたら4、5分続けると良いでしょう。ただしこれはあくまで予防ですので、腰痛のある人はゆっくりと始めてください。

 また日頃から、座る姿勢にも気をつけましょう。椅子に深く座り、背もたれに背中を当てた状態で座りましょう。すると頭も自然に肩の上に来ます。その時に、腹筋に軽く力を入れて腹を引くような感じでこの姿勢を保つようにします。この姿勢を1時間に1回5分から10分間保つようにし、徐々に時間を延ばして習慣付けるようにすると良いでしょう。



East-West Chiropractic Acutherapy Clinic
Dr. ロバート・ジョー D.C.
UCLA卒
スポーツカイロプラクティック認定士


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