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病気の処方Q&A

かかりやすい病気や怪我の症状と、治療のポイントを解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

蓄膿症

膿が胃に流れ込み口臭にもつながる

 蓄膿症とは、空気を通す中鼻道の粘膜が閉塞されると副鼻腔の中の空気の循環が阻害され、そのために細菌が増殖し、そこに膿がたまる病気です。

 蓄膿症になると、黄色や緑色の粘った鼻汁が大量に流れ出し、鼻汁が喉の奥に回り、いつも痰のからんだ状態(後鼻漏)になるため、不快な口臭の原因にもなります。集中力がなくなる、飽きっぽく疲れやすい、不眠症やノイローゼなどの症状も引き起こします。

 原因は複雑で、風邪や遺伝体質、アレルギー、鼻の粘膜が厚くなって詰まってしまう肥厚性鼻炎、大気汚染、インフルエンザ、チフス、肺炎、扁桃炎、鼻中隔湾曲症、虫歯によるものなどさまざまです。最近はアレルギー性の鼻炎から蓄膿症になる人が増えていますので、早めに対処しておきましょう。

 アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎には、処方された鼻炎用スプレーや非ヒスタミン剤などで症状を緩和したり、レーザーやラジオ波強固治療によって鼻粘膜の腫れを軽減させ、症状を改善することもできます。手術に要する時間は30分程度で、その日のうちに家に帰れます。この治療により70%程度の改善が見られます。


原因を早めに治し規則正しい生活を

 蓄膿症の手術が必要な場合は、外部を切開する必要のない鼻内手術−内視鏡下副鼻腔鼻内手術(ESS: Endoscopic Endonasal Sinus Surgery)を行います。副鼻腔は、眼窩(眼球)、頭蓋底に接しており、境界となる骨は非常に薄く、手術操作が眼窩内や頭蓋骨内におよばないよう注意深くモニター画面を見ながら手術が行われます。

 蓄膿症の予防方法としては、まず風邪やアレルギーなど鼻詰まりの原因となっている病気を早めに治すこと。そしてバランスの取れた食生活と規則正しい生活を心がけることです。黄色や緑がかった鼻汁や悪臭のある場合は、早めに専門医に相談してください。



Los Angeles Nose & Sinus Center
アンドリュー・チョイ医師
ソウル国立大学医学部卒
メディカル・カレッジ・オブ・バージニア耳鼻咽喉学科卒
ジョージタウン大学フェローシップ