酪農には適さなかったが
LAの都市化によって発展

　ミッションビエホの歴史は、スペイン人が入植し、同地をスペイン領と宣言した1769年に遡る。７年後には、ミッション・サンホワン・カピストラノが設立されている。
　1821年にメキシコがスペインから独立した後、ミッションビエホは周辺のエル・トラブコ、ロス・ポトレロスと共に、イギリス人ビジネスマン、ジョン・フォースターの手に渡る。フォースターは同地で大規模な酪農を展開しようと試みるが、枯れた土地は農業に適さず、フェンスで囲われた20万エーカー以上の巨大な牧場が緑に覆われることはなかった。
　フォースターの死後、ミッションビエホはアイルランド人、リチャード・オニールの手に渡る。1963年、ロサンゼルス南部に都市化の波が押し寄せることを知ったフォースターの孫たちは、１万エーカーの土地を売却。ドナルド・ブレン、フィリップ・ライリー、ジェームズ・トプファーの３人がミッションビエホ社を設立した。
　ミッションビエホのマスタープランは65年、オレンジ郡により承認された。かつてフォースターが所有した牧場に多数の住宅が建設され、２万1000ドルで売りに出されると、多くの人々がこの地に移り住もうと列をなしたという。

●ミッションビエホデータ

■人口 98,197

■人種比率
・白人 83.2％
・アフリカ系 1.1％
・アジア系 7.7％
・ネイティブアメリカン 0.4％
・うちラテン諸国に祖国を
　持つ者 12.1％
・その他 3.8％



■属性データ

平均年齢	37.5歳
平均所得	33,302ドル（1999年）
独り暮らし世帯率	17.3％
既婚世帯率	66.1％
子持ち家庭率	39.7％ ※
平均世帯人数	2.84人
大卒以上の比率	41.2％

※親と18歳以下の子供が同居している家庭の割合

■住宅データ

一戸建て住宅の販売中央価格	665,000ドル　※
住宅の平均価値	293,300ドル
家賃平均	1,145ドル

※Data Quick 2006年２月

■犯罪発生指数 23
　　強盗 26
　　レイプ 4　
　　殺人 1
　　自動車窃盗 91

■CSTテスト結果（Saddleback Valley Unified）

Grades	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11
English-Language Arts	359.1	354.4	369.7	369.8	364.0	363.4	359.6	366.3	359.7	354.6
Mathematics	392.0	391.0	377.7	384.8	370.5	370.6
General Mathematics							348.7	326.8
Algebra I							396.2	338.5	308.7	284.5
Geometry							440.4	385.7	335.5	306.7
Algebra II								420.3	371.0	315.3
Summative High School Mathematics									410.2	377.1
History - Social Science Grade 8 Cumulative							352.2
World History									353.5
U.S. History										354.7
Science				355.2
Biology/Life Sciences								377.2	348.2	360.5
Chemistry									371.9	355.7
Earth Science								340.2	319.2	310.0
Physics									368.2	375.3

データの見方

●人口はCalifornia Department of Finance（2005年１月統計）
http://www.dof.ca.gov/HTML/DEMOGRAP/E-1table.xls
●犯罪発生指数、個々の犯罪件数（Relocation Crime Lab 2001年統計）
「100」が全米平均で「200」は全米平均の２倍犯罪が起こったことを意味する。犯罪件数は10万人あたりの数字
●California Standards Tests（CST）テスト結果
（California Department of Education 2005年統計）
最低が150で最高が600
●その他データはU.S. Census Bureau統計
（　）で記載のあるもの以外は2000年統計。平均所得は市民１人あたり
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