LAビーチシティーズ
芸術家が愛する街 ラグナビーチ
|
オレンジ・カウンティー南部の海岸沿い7マイルにわたって細長く伸びるラグナビーチは、複雑な海岸線が織り成す美しい自然と個性的な街並みで知られる。訪れる人は年間ざっと300万人。だが、観光客が押し寄せようと、不動産バブルの噂が周りを流れようと、街は媚びることなくマイペースで動いていく。流れる時間は他とは違うけれど、肌にしっくりくる。そんなラグナビーチの魅力を紹介しよう。
Laguna Beach Gallery MAPはこちら
車で1時間の「リゾート地」、ユニークな街並みと自然の風景
|
フリーウェイ405号線をラグナキャニオン・ロードで降りて西へ向かうと、草木のほとんど生えていない荒涼とした丘陵が、だんだん道の両側から迫り、かなり高くなると共に民家が現れたかと思うと、パッと目の前が開け、青い海が広がる。白い砂浜、切り立った崖、瀟洒な家々、そしてゆっくりと道を歩く人々。まさにリゾート地のムードが漂う。サウスベイからなら車で1時間前後。ロサンゼルス近郊に住んでいて、初めてラグナビーチを訪れた人ならば、「こんな場所があったなんて」と、思う人は多いだろう。
ラグナビーチに人が住み始めたのは1870年代になってから。一時的に住まいを構えるもののすぐに立ち退いてしまうケースも多く、最初に本格的な定住を図ったのは、「ラグナの父」の呼称が付くブルック兄弟と言われる。1876年に狩りの旅の途中に立ち寄り、そのまま入植。169エーカーの土地を取得し、外部から水を引くためのトンネルを掘った。1880年代に入ると、南カリフォルニアの不動産ブームで徐々に人口が増え、郵便局、学校、ホテルなどが建つようになる。1889年にはサンタフェ鉄道が広範囲にわたって土地を購入、駅とリゾート施設を建設する計画を進めた。しかし、1890年代の不況で計画は中止となる。以後、今日まで大規模な都市化や土地開発を免れてきた。
ラグナビーチは多くのアーティストたちが住み、数々のアートイベントが開かれることでも知られる。最初に大きな足跡を残したアーティストは、ノーマン・セント・クレア。1903年にサンフランシスコから鉄道や駅馬車を乗り継いでラグナビーチを訪れた。大量のスケッチを残し、カリフォルニア各地で展覧会を開催したところ大きな反響を呼び、アーティストを引きつけることになる。数年後、町の人口は300人ほどになるが、そのうちの半分はアーティストだった。
エドガー・A・ペインのリーダーシップのもと1918年、アーティストたちの展示会を開いたところ、初日だけで300人、最初の月で2千人が訪れた。これがラグナビーチ・アートアソシエーションの始まりとなり、さらに後にラグナ・アートミュージアムに発展していった。多くの地元アーティストたちが参加し、毎年、夏から秋にかけて開催される世界的に有名な芸術祭、フェスティバル・オブ・アーツは、最初、ネイティブアメリカンたちのページェントだったが、1932年に開かれた第3回からロイ・M・ロップが内容を変え、現在の芸術祭の形になった。
食事をしながら海岸線を一望 新鮮なシーフード料理に舌鼓
Las Brisas
Las Brisas
|
レストランの名物は、何と言っても室内やパティオから見渡せる海岸線だ。青い海、白い砂浜、切り立った崖、瀟洒な建物が入り組んだラグナビーチの美しさをじっくり眺められる。料理はシーフードを中心としたメキシコ料理。ランチのおすすめは、ロブスター、カニ、半焼きのアヒなどを使ったサラダ「Ensalada del Puerto」(15.95ドル)、パスタにホタテ貝やサーモンなどの具がたっぷりのった「Pasta de Mariscos」(15.95ドル)。ディナーでは10 オンスのニューヨークステーキ「La Asada」(27.95ドル)も人気が高い。
地場のワインはいかが?テイスティングもできる
Laguna Canyon Winery
Laguna Canyon Winery
|
フリーウェイ405 号線からラグナキャニオン・ロードを通り、ラグナビーチの市街地に入る少し手前にあるのが、オレンジ・カウンティーで唯一、テイスティングを一般に公開しているワイナリー。ワインを年間6万本生産しているが、ブドウを圧搾した後、3年間凍らせて作った「2001 Sauvignon Blanc-Santa Barbara」(写真)が名高い。テイスティングは一部のワインを除きどれも2ドル。
カードから本や家具までひと味センスの違う品々
The Laguna Colony Company
The Laguna Colony Company
|
グリーティングカードから、キャンドル、食器、本、家具まで幅広い品を置いていて、しかも、それぞれの専門店でもなかなかお目にかかれないような、ひと味センスの違った品が揃っている。「ラグナビーチの人は好みが多種多様で、しかも他の人が持っていないような物を求めます。それに応えようとするうちに、今のような品揃えになりました」と同店のサム・モスリーさん。
|
ストリートアートに見る古き佳き時代の熱い息吹
The Vintage Poster
The Vintage Poster
|
ラグナビーチには多くのアートギャラリーがあるが、ここはビンテージポスターばかりを扱うという珍しいギャラリー。1895年から1950年頃までのポスター約2500点を所蔵。高い物になると3万ドルの価値があるという。オーナーのゲーリー・L・ギブソンさんは「最初にカラー印刷を使ったのがポスターです。テレビやラジオができる前は、ポスターが唯一のメディアでした。ストリートアートと言っていいでしょう」とビンテージポスターの魅力を語る。
アートの街の中心的存在 地域の文化に根ざして成長
Laguna Art Museum
Laguna Art Museum
|
モダンなデザインが目をひく「Laguna Art Museum」。オレンジ・カウンティーで最も古い文化団体であるラグナビーチ・アートアソシエーションが前身。1972 年にミュージアムが誕生、86 年に現在の名称に変更された。カリフォルニアの歴史や文化に根ざした展示やイベントを催しており、カリフォルニアのアートに影響を及ぼした重要な要素として、映画や車、サーフィンなどのテーマに焦点を当てることも。
40 を超えるギャラリーが参加し、毎月第1木曜日の夜に開かれる文化イベント「First Thursdays Art Work」の無料シャトルが出発するのもここ。この日は、参加ギャラリーがアーティストのレセプションを行うほか、ライブ演奏などもある。
1923 年建造のバンガロー セルフガイド・ツアーも
Murphy-Smith Historical Bungalow
Murphy-Smith Historical Bungalow
|
1923 年に建てられたバンガロー。内部にはラグナビーチの歴史を振り返る写真や遺物などを展示している。 Laguna Beach Visitors & Conference Bureau(252 Broadway・☎ 949-497-9229)には、市内に点在する古いコテージやバンガローを回るセルフガイド・ツアーのための地図がある。
セレブたちも訪れるロマンチックな隠れ家
Ti Amo
Ti Amo
|
街の中心から南へ下り、観光客の賑わいも別世界になった場所で、ひっそり店を構える地中海風イタリア料理店。この隠れ家的な雰囲気のみせには、ジョー・モンタナ、コビー・ブラウン、ビリー・ジョエルらセレブが訪れる。料理は、シーフードの具たっぷりのライスを炒めた「Paella alla Valenciana」(22.95ドル・写真)、ボリューム感たっぷりのラム肉がうれしい「Lamb Ossobucco」(28.95ドル)、さまざまなシーフードを焼いた「Spiendini di Ti Amo」(24.95ドル)がオススメ。


