Chris Lowell

ライトハウス電子版アプリ、始めました

◎クリス・ローウェル
【俳優】
デビュー作 『: Life As We Know It』
最新作 『: Private Practice』

『Veronica Mars』シーズン3以来、クリス・ローウェルに注目していた。『Private Practice』では、サーファーの受付デル・パーカーが、先輩医師たちに意見する「大人」に成長したと喜んでいたら…。尊敬できるデル役の出番が半減してしまったローウェルに聞いてみた。

暇さえあれば、旅に出て、写真を撮る。趣味の域を越えて、今では「強迫観念」だと言うクリス・ローウェル。地上の楽園発見には至っていないが、今年の夏休みにヘミングウェイ作品の舞台キューバ、パリ、ケニア、タンザニア等を訪ねた。キリマンジャロに登り、スペインでは牛追い祭に参加。甘いマスクに似合わず、生粋の冒険好き。男の中の男なのかもしれない。「友達も冒険野郎ばかりで、止める人がいなくて。牛追い祭にはしらふで参加し、『何やってるんだろう?骨折ったら、仕事できなくなるぞ』と一瞬だけ不安が胸をよぎりました」と言う。メールで居場所を知らせると、どこからともなく友達が集まって来るとか。
 
故郷ジョージアで芝居をしていたが、運試しはLAで。「USCで映画制作を学んで、自作自演が近道かな? と。役者でも、裏方でも良いや! と思いました」と笑う。しかし、海岸でバレーボールをしていてスカウトされ、結局表に立つことになった。「将来ですか? 宇宙飛行士になりたい! いや、やっぱり、ハックルベリー・フィンかな?」と茶目っ気いっぱい。
 
今シーズンは出番が減ったが、「全話にちらっと登場するのではなく、出番がある時は中味の濃い展開になっています。デルは苦労人だから、診療所の常識ある羅針盤的存在に成長。視聴者に成り代わって、ハチャメチャな先輩たちに意見します」と言う。創作者ションダ・ライムスが、本作の「分別のあるキャラ」になれると見込んだ役者だ。子持ちの助産夫役について、「デルの理想主義と純粋さが、診療所の先輩たちの悲観主義の中でひと際輝いていると思います。悩みを山ほど抱えているのに、いつも善=光に向かって歩いて行く奴。デルの爪の垢を煎じて飲みたいと思います」と尊敬の念を抱く。
 
デルは不可欠な役どころだと思うが、予算上リストラに遭ったようだ。今後の計画はどうなっているのか?
 
「この機会に、ニューヨークに引っ越して、大学を出ておこうと思います」とローウェル。撮りためた写真の個展も準備中(スケジュールはwww.chrislowellphotography.com参照)だし、映画出演の話もある。
 
音楽の才能にも恵まれ、ボーカルとハーモニカを担当。「僕が出るとお客さんが帰ってしまうから、終演用だよ!」と笑う。しかし、アトランタから友達と車で貧乏旅行に出た際、「ハーモニカ、キーボードとギターしか積んでなかったから、フォークの弾き語り程度だったけど、小銭を稼ぎながら1カ月半でカナダに着いた」と語る。次回はどんな冒険談を聞かせてくれるのだろうか?楽しみだ。

★★アメリカTV Q&A
 
Q : 英語が苦手でも楽しめる番組は?

A: 地上波局と異なり、特定の視聴者に絞り込んで開局されたのがケーブル局。なかでも老舗Lifetimeは、20年余り前、女性向け番組編成を始めた最初の局です。女性の心をしっかり捕まえているので、性別から入る手が1つ。
 
趣味や興味のある分野に絞る手もあります。料理や食べることが好きな方にはFood Network、インテリアや住まい一般に興味がある方には、HGTVがおすすめ。健康志向の方にはFitTVやDiscovery Health等、各局の専門性に注目してください。
 
英語力を磨きたい方には、昼メロがおすすめ。筋のみを追っているとイライラしますが、感情表現を勉強するのにこれ以上の教材はありません。気持ちを言葉にする訓練を受けていない日本人は、米国では饒舌家に丸め込まれがち。言葉の護身術を身につけましょう!
 
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