アラスカ(50)/西部

手つかずの大自然が残された・最後のフロンティア

「ラストフロンティア」と称されるアラスカ州は、合衆国49番目の州。広さは米国最大で、2番目に広いテキサス州の2倍の面積を有している。

石油と天然ガス
豊かな資源が州の財産

アラスカ州の主要産業は石油。北米産油量の23%(2001年実績)を占めており、北側のノーススロープには埋蔵量35兆立方フィートの天然ガス田が確認されている。
 
州全土の34%が国立公園、国立保護区、国定公園、国定野生保護区に指定されているほど、大自然に恵まれている。アラスカのシンボルともいえるマッキンレー山は米国最高峰であるサウスピークを擁する。
 
広大な面積ゆえに、州内には4つの時間帯があり、地域によって気候も大きく異なる。アンカレッジの1月の平均気温は華氏20度、7月は65.6度と比較的過ごしやすいが、バローでは1月が華氏マイナス8度と厳しく、7月でも24.2度までしか上昇しない。バローはまた、北米大陸最北端であることから、1年のうち84日間白夜が続く。内陸部のフェアバンクスでは年間243日にわたり、オーロラを観測することができる。

シベリアから渡った
ネイティブアメリカンの祖先

州人口を人種別に見た際、注目に値するのが、アラスカ原住民を含むネイティブアメリカンの人口比率が15.6%にのぼる点だ。彼らは「氷河に暮らすエスキモー」というステレオタイプなイメージが強いが、現実は他州の現代的な生活様式と何ら変わるところはない。
 
アラスカ州は50州中2番目に若い州だが、北米大陸に人間が渡ったのはこの地が最初。1万年前から4万年前にシベリアから島伝いにアラスカへと渡り、米国原住民の先祖になったと言われている。
 
1741年にデンマークの探検家、バイタス・ベーリングがアラスカに上陸、初めてユーラシア大陸と北米大陸が分離していることが確認される。1912年に合衆国の準州となっても、正式に州として認可される1959年までアラスカの地位は確立されていなかった。合衆国加盟は、石油や金の発見と、冷戦により対ソ連の重要な軍事基地としての地理的価値が認められたためと言われている。


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