ミシガン州(10)/アメリカ中西部

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五大湖の豊かな水資源、自動車製造のメッカ

ミシガン州の旗

ミシガン州は五大湖のうち4湖に囲まれ、湖岸線の総延長距離は5100キロを超える。他にも1万1000もの大小の湖があり、州名は「偉大なる水」を意味するミシガン湖に由来する。

ミシガン(Michigan)州の基本情報
人口(2022) 10,050,811人
面積 56,591.0mile2
人口密度 (2020) 178.0人/mile
州都 ランシング(Lansing)
州知事(2024) Gretchen Whitmer(民主党)
州のニックネーム The Grate Lakes State
人種の割合 白人78.8% / 黒人14.1% / アジア系3.5% / ヒスパニック5.7% / ネイティブ・アメリカン0.7%
1世帯当たりの平均収入 (2022) $66,986
貧困家庭の割合 (2022) 13.4%
住宅平均価格 (2017-2022) $201,100
平均家賃 (2017-2022) $1,052
観光情報サイト Michigan Office of Tourism
オフィシャルサイト Michigan.gov

(出典元:U.S. Census Bureau)

キャデラックは歴史上の人物

紀元前9000年頃から、ミシガン州には北部にオジブワ、オタワなどの先住民たちが暮らしていた。1618年にフランスの探検家ブルレが足を踏み入れ、1668年にフランスのイエズス会神父らによってスーセント・マリー植民地が建設された。
 
1701年にフランス人のキャデラックがヒューロン湖とエリー湖を結ぶデトロイト川を利用して、毛皮貿易の拠点を築いたのがデトロイトの始まり。この時代は毛皮採取と交易が主な産業だった。1763年、これらのフランス植民地はイギリス領に、1783年、パリ条約によりミシガンはアメリカに割譲され、1805年ミシガン準州となった。
 
1825年にエリー運河が開通すると移民が流入し、人口が急激に増加。オハイオ州との間の境界争いにより上半島を獲得し、1837年に26番目の州に昇格した。

旧ビッグ3が拠点
自動車都市デトロイト

1899年に自動車産業が同州で産声をあげ、1903年、ヘンリー・フォードが大量生産方式を新たに編み出し、デトロイトに工場を建設。1908年「T型フォード」の大成功によって、デトロイトを中心とする州南東部は世界一の自動車産業集積地として大きく発展した。
 
アメリカ旧ビッグ3、ゼネラル・モーターズ、フォード、ダイムラー・クライスラーのクライスラー部門が本社を置くデトロイトは、まさに自動車のメッカだ。1993年には日本総領事館がデトロイト復興のシンボル、ルネッサンスセンターの中に開館し、郊外には日本企業も数多く存在する。そんなデトロイトの姉妹都市が豊田市というのもうなずける。現在、ミシガン州には自動車産業の他、Kマート、ダウ・ケミカル、ケロッグなどの本社も所在する。

 

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