オレゴン州(47)/アメリカ西部

ライトハウス電子版アプリ、始めました

ルイスとクラークが切り開いた・開拓民の夢の土地「西のエデン」

オレゴン州の旗

1840年代の開拓者たちは、幌馬車でオレゴントレイルの旅を続けた。過酷な旅の末にオレゴンに辿り着いた人々には、豊穣な土地が無償で与えられ、彼らはこの地を「西のエデン」と呼んだ。

オレゴン(Oregon)州の基本情報
人口(2022) 4,246,155人
面積 95,962.6mile2
人口密度 (2020) 44.1人/mile
州都 セイラム(Salem)
州知事(2024) Tina Kotek(民主党)
州のニックネーム Beaver State
人種の割合 白人 85.9% / 黒人 2.3% / アメリカインディアン 1.9% / アジア人 5.1% / ヒスパニック 14,4%
1世帯当たりの平均収入 (2022) $75,657
貧困家庭の割合 (2022) 12.1%
住宅平均価格 (2017-2022) $423,100
平均家賃 (2017-2022) $1,370
観光情報サイト Central Oregon
オフィシャルサイト Oregon.gov

(出典元:U.S. Census Bureau)

幌馬車を連ねた875人の大移動

オレゴンにおける人類居住の歴史は1万年以上前に遡る。さまざまな種族の先住民が暮らしていたが、16世紀後半から欧州系白人が上陸し、ワシントン州、アイダホ州、カナダのブリティッシュ・コロンビア州を含む大陸北西部一帯は「オレゴン・テリトリー」と呼ばれていた。
 
1803年のルイジアナ購入によって西部開拓の幕が開け、ルイスとクラークの合同探検隊が、それまで危険な海路からの上陸しかなかったオレゴンへの道を、ミズーリ州からの陸路で入るトレイルを切り開いた。1843年には、男女子供合わせて875人もの大集団が、幌馬車を連ねてオレゴントレイルを通って移住してきた。
 
1859年、オレゴン州は33番目の州として合衆国に加盟し、1870年代には大陸横断鉄道が開通し、産業が発達した。なかでも盛んになったのは林業で、現在でもオレゴンはクリスマスツリーのもみの木の栽培では全米トップを誇る。
 
また、カリフォルニア州を嫌ってオレゴンに移転してきたコンピューター関連企業も多く、著しい勢いで成長を遂げるハイテク産業を称して、緑豊かな土地柄から「シリコン・フォレスト」の異名も持っている。

日本人留学生に人気。州税なしの買い物天国

同州は日本からの短期留学生に最も人気がある州のひとつだ。日本人留学生に人気がある理由として、その豊かな自然が挙げられる。アウトドアスポーツも盛んで、ナイキの本社も同州にある。また、州税がないことも、オレゴン州の大きな魅力だ。
 
現州知事のテッド・クロンガスキーはミズーリ州の生まれだが、生後間もなく父親が他界したため、孤児院で育った。トラック運転手や溶接工をしながら苦労してミズーリ大学ロースクールを卒業し、オレゴンで弁護士から知事にまで上り詰めた立身出世の政治家だ。
 
他に著名なオレゴン州出身者には、往年の大女優ジンジャー・ロジャースやフーバー元大統領がいる。

 

「アメリカ50州の特徴・基礎知識」のコンテンツ